自分に自信 ・友に信頼 ・人に感謝 ~東海大高輪台高校吹奏楽部の練習見学をして~

昨日は縁あって午後から東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の練習見学に行ってきました!
定期演奏会前のお忙しい中ところ、長時間に渡り見学させていただき、本当にありがとうございました。
全校生徒は約1250人、そのうち吹奏楽部員は120~130人と全校生徒の約1割が吹奏楽部という大所帯ですが、練習環境は非常に整っていて、地下1階は合奏部屋、音楽準備室の他、廊下には大型楽器があふれている状態で、なおかつ4~6階の普通教室はすべてパート練習に利用できるそうです。
主に合奏や個人練を見学させていただきましたが、とにかく一人ひとりの意識の高さがさすがだなと思いました。また合奏中、1回1回「気づいたことは?」ときいてみたり、グループごとに反省を出し合って現状を把握し、次にすべきことを考えながらやっているところに“みんなでつくっている”という意識の強さを感じたし、学年の枠を越えて互いに意見を出し合える関係がつくれているところもその意識の表れを感じました。
練習の仕方で特に注目すべきところは、畠田先生の本にも会ったように「歌を大切にしている」ということです。基礎合奏でも曲の合奏でも、楽器で演奏して上手くいかなかったら歌う、歌心を保ったまま楽器演奏につなげる、ということを何度も繰り返されていました。時には大声で叫んでみたり、身体を動かしてみたりと自分をさらけ出す動作を通じて、音の鳴り方が全然変わってくることも手に取るようにわかったし、音程や表現も格段に良くなるものだなと改めて思いました。
あとは、生徒さんたちの足元に注目していると、細かく足踏みをしている子が非常に多いことに気付きました。マーチングをやっているということもあるのだと思いますが、みんなでテンポ感を共有し、タテをそろえるためにも効果的であるように思いました。
パート部屋を回ってみると、ほとんどの生徒さんが個人練をしていました。聞くところによると、曲のパート練習はすることはあっても、基礎練は普段から個人でやるし、曲の練習も個人で細かいところを詰めていく練習をすることが多いようです。各楽器の講師の先生は月1~2,3か月に1回来て下さるそうですが、基本的には自分で課題を持ってそれを自分で乗り越える努力ができているのだなとただただ感心するばかりでした。
そして何より、顧問の畠田先生の持っておられるイメージの豊かさ、表現の引き出しの多さと、本当に生徒一人ひとりがどのように人間として成長していって欲しいのかという想いが指導から伝わってきて、大変勉強になりました。先生は、1年生の頃は表現の仕方を教えることはあっても、2,3年生になったら「生徒自身がどう演奏したいか」ということを尊重され、soloなどがあっても個別に呼んで指導することはないそうです。それだけ生徒一人ひとりのことを信頼し、生徒の力に委ねられていると同時に、一人ひとりのことをよく見ていらっしゃるのだなと思いました。
また、部訓の
・自分に自信
・友に信頼
・人に感謝

という言葉がとても心に響きました。これができてこその音楽づくりであり、人としての成長があるのだなと改めて思います。副顧問の先生が「“みんなで高輪台と見られる”ということを意識して、みんなでまずいところは指摘し合い、いいところは褒め合うことが大切」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだよなと思ったし、そういう関係をつくることができて初めて「一つの音楽」ができあがっていくのだなと思いました。
本当に貴重な機会を頂きありがとうございました。
インフルエンザの生徒さんが多いとのことでとても心配ですが、来週の定期演奏会頑張って下さい!楽しみにしております!

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