チューニングのB♭音が出ない ~質問にお答えして~

昨日、次のようなご質問がありましたので、この場をお借りしてご返信させていただこうと思います。
「今らっぱのチューニングΒ♭が出なくて音域が狭いため音域を広げる練習法をアーバン(教則本)から教えて欲しいです」

私はあくまでアマチュア奏者ですので、的確なことを申し上げられないかもしれませんが、今まで出会ってきたケースを元にお話しできることをお答えしようかと思います。
音域を広げる練習としては、アーバンをそのままやるというよりは、次のような練習をすると効果的かと思います。
①ゆっくり半音階で上って下りてくる
→初めは2度からはじめ、徐々に頂点の音を高くしていく
→頂点の音に向かって発音を「o」から「i」に変えるつもりで口の中の容積を狭め、息の圧力を高めていく
【譜例】

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②リップスラー
→これも徐々に頂点の音を高くしていく
→音が変わらなくても無理に出そうとせず、舌のセッティングがどうかを確認し、間の音を入れて音が変わるタイミングをつかめるようにする
【譜例】

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③ノーアタックで音を出す練習
→いくら息のスピードが速くても、唇が振動していなかったら音にはなりません。だから、下のB♭から半音ずつ、ノーアタックで当たるかを確認してみます。
→ノーアタックで楽器のツボをつかむことができれば、ソルフェージュも振動もできているということなので、他に要因があるように思います。
この他、板倉駿夫さんの「トランペット&コルネット教本」、池田絵三子さんの「トランペットをふこう」なども初級学習者が音域を広げていくために必要な練習が段階的に解説されていておすすめです。
また、ぜひ私がレッスンについている荻原明先生の「ラッパの吹き方」ブログ(http://trp-presto.jugem.jp/)、バジル・クリッツァー先生のブログ(http://basilkritzer.jp/)などもご覧いただけるとヒントがたくさんつまっているかと思います。
ちゃんとしたお返事になっているか分かりませんが、ご参考になりましたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

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チューニングのB♭音が出ない ~質問にお答えして~” への2件のコメント

  1. ブログにアドバイス書いてくれてありがとうございます!
    凄く参考になります!
    頑張ります

  2. ありがとうございます。
    文で書くと伝わりにくいニュアンスもあるかと思いますが、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

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