DVD「旭川商業高校 佐藤淳先生にみる 意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め」を観て

昨日、DVD「旭川商業高校 佐藤淳先生にみる 意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め」 全3巻を見てみました。
①表現力を伸ばすトレーニング・ソルフェージュ
「どんな練習でも目的を意識してすること」「恥ずかしいという気持ちを拭って思いきり表現すること」でこんなにも一人ひとりが生き生きと音楽に向き合えるのだなというのが全体を見ての印象です。
また「スイッチを切り替える」という言葉も心に残りました。”点呼”で部活モードにスイッチを切り替える、曲によって雰囲気のスイッチを切り替える…など。一人ひとりが意識を具体的に明確にもって取り組むためにも。この「スイッチを切り替える」ということは大変重要な気がします。
一回一回、一人ひとりが次にやることについて「何のためにやるのか」「どんなことを伝えたいのか」考えられるようにすること。そして自分を思いきり出しても大丈夫という安心感がもてる関係を部員同士の間でもつくること。そういうことを積み重ねると、表現することも楽しくなるように思いました。
②生徒が自分で組み立てるパート練習・セクション練習
①と共通して言えるのは、「どう楽しく、目的をもって、効果が出るようにできるか」、「子どもの自主性をはき違えないようにコミュニケーションをとること」が大切だということのように思いました。
また、パートや学年の枠を越えて、できるだけいろんな組み合わせでやってみることも大事だなと思いました。そうすることで、全体で一体感ももてるし、仲間意識もより強いものになるような気がします。それがみんなでひとつの音楽をつくりあげていくときに大切なのは言うまでもありません。
そして佐藤先生方が仰っていた「部活の空気を良くする」ということ。部員一人ひとりのモチベーションを高め、もっとやりたいと思える雰囲気づくりができるか。「自分が頑張れば何とかなる」「転んでも起き上がれる」そういう状態にバンドを保てるか、それが指導者の役割として重要だと思います。
部活ノートの取り組みを通じてコミュニケーションをとることや、生徒たち一人ひとりがどんな様子かを常にアンテナを張り巡らせておくこと、そして生徒の悩みに気づき声かけをすること。それは音楽の指導より大切で、それが指導者の力量でもある。教科指導、学級経営にも繋がることだなと思いました。
③目的を明瞭化させる基礎合奏・楽曲合奏」
佐藤先生の合奏の進め方で素敵だなと思ったのは『子どもたちと会話をしながら合奏を進めている』というところです。生徒たちに「何が課題か」「どうすれば解決するか」ということを考えさせ、意見を出し合わせることで合奏を進めていくことは、一人ひとりが受け身にならず、積極的に音楽づくりに関わっていけると思うし、良かったところはどんどん褒めていくことでその気にさせていくというのも素敵だと思いました。
自分も合奏の時は子どもたちの会話を大切にしていきたいと思っているけれど、まだまだ一方的に言いたいことを言ってしまうことも多いなと思います。自分が指摘したいこと、またそれ以上のことを、どう子どもたちに発見させるか。それも普段からの信頼関係があってこそですが、そこに挑もうと思います。
旭川商業でやっている実践の多くは、いろいろな学校が実践されていることで良いと思ったことをどんどん取り入れてやってみたことだそうです。佐藤先生も仰っていたけれど、どんどん良いと思ったことは真似していくことが大切だと思いました。
「学ぶ」は「真似ぶ」が語源。とりあえずやってみてダメだったらやめればいいし、真似をしていくうちに少しずつ自分のものとして活かすことができるようになることもあります。そんなつもりで、いろいろ真似できるものを見つける旅を続けてみたいと思います。
(Twitterまとめ)

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