吹奏楽コンクール考⑦ ~音楽を奏でていることを忘れずに~

今年も吹奏楽コンクールの地区大会が各地で始まりました。
自分が顧問をしている学校も、地区大会まで残すところあとわずかです。
パートレッスンの成果もあって、だいぶ楽器が鳴るようになってきたし、メロディーも歌えるようになってきました。そういう成長が少しでも分かると嬉しいものです。
しかし、もしコンクールでより良い「結果」を残すためには、
 ・強拍と弱拍のメリハリをつけること
 ・テンポの安定、タテをそろえること
 ・一人ひとりがもっとソルフェージュをしっかりして、とりづらい音程の感覚をつかむこと
 ・曲の盛り上がりはどこかを考えて場面転換ができるようになること
 ・音色の使い分けができるようになること
など課題はまだまだ山積みです。
部員たちもその課題を克服するために、地道に音程合わせをしたり、タテを合わせる練習をしたり、細かい練習を必死になって取り組んでいます。
でも、地道にハーモニーやリズムを合わせる練習を続けていると、だんだん音楽が見えなくなり、だんだんつまらなくなって集中力が欠けることがあるものです。
そのような時に、その先に美しいハーモニーが響くことがイメージできて、それをできるようになりたいと心から願うことができれば、つまらない練習は「奏でたい音楽をするための準備」に生まれ変わります。
そう、どんなときも「奏でたい音楽を奏でたい」ということを願っていれば、どのような練習もそのための準備の一つとなり、一見つまらなく思える練習も、自分から「奏でたい」と望んでする練習になるのです。
もちろん結果を残すためには「タテ・リズム・ピッチ・ハーモニーを合わせる」ということが求められますが、自分たちが『音楽』を奏でているということは忘れずにいたいし、そういう学校が大多数を占めるような大会になるといいなと私は思います。
部員たちを見ていても、音楽のイメージづくりをしているときは生き生きしているものです。そのイメージを表現するための技術が不足しているのは否めないけれど、やっぱり自分たちが奏でたいと思った音楽を思い切り奏でて欲しいし、コンクールに出場する全ての子どもたちが音楽を思い切り楽しんで奏でている姿を応援したいというのが今の正直な思いです。
自分が楽しんでいないで、人を楽しませるなんてことはできないはずです。
音楽はエンターテイメント
音楽を奏でる者はエンターテイナー
いかに聴いている人の心を惹きつける演奏ができるか。
いかに自分の奏でたい音楽を活き活き奏でられるか。
音楽を通して子どもたちがどのように成長していけるか。
コンクールでもコンサートでもそこは同じだと思うのです。
今、部員たちに書いてもらった「吹奏楽コンクール目標シート」にコメントをつけるということをしてみています。
これに目を通してみると、生徒たち一人ひとりがどんなことを課題に思っていて、それをどうやって改善していこうとしているのかがよく分かるし、必死な気持ちも伝わってきます。
ありきたりのコメントしか書けない不勉強な顧問ですが、この想いがステージ上で発揮できるように応援したいと思います。
いて、
でて、
しむ
活動。
れ合いを大切に、
くなき探究心をもって
つも練習に励みつつ、
びきりの笑顔を忘れずに、
きるようになるまで粘り強く、
ばらしい演奏を目指して頑張ろう


(Twitterまとめ)

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