指導者が心がけたいこと ~山本五十六の言葉に学ぶ~

教員をやっていて良かったと感じるのは、教え子が躓いたり、失敗したりしながらも、自分の足で自分の人生を切り拓いていく姿を見守ることができることだと思います。
年月を重ねるほど、たくさんの生徒と関わり、それぞれの人生に少しでもつき合えることもまた素敵なところだと思います。
見返りは求めない。ただそういう姿に出会えるのが嬉しいと思うのです。
山本五十六の言葉に次のような言葉があります。
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。

自分の好きな言葉の一つです。そしていつも思い出していたい言葉でもあります。
私は教員として大切なことは、次のようなことだと考えています。
自分の引き出しを増やすために学び続けること。
子どもたち一人ひとりの人格を尊重すること。
生徒の躓きや不安に気づいて寄り添えること。
純粋に子どもたちの成長を信じ続けること。
そのどれかいずれでもできなくなった時が教員としての引き際というものなのかもしれません。
人間だからつらいときもあります。
人間だから悲しいときもあります。
でも、
人間だから嬉しいときもあります。
人間だから楽しいときもあります。
その喜怒哀楽の感情を飲み込んでしまうのではなく、時には素直に表現していくことも、教員として大切な要素になる気がします。
ただ無償の愛情を持って、子どもたち一人ひとりの気持ちを受け止めることも大切です。
でも、時には人間として、人生の先輩として、子どもたちの壁になる覚悟も必要です。
気持ちを受け止められているか。
壁になれているか。
子どもたちの前でリアルな自分でいられるか。
人間臭さをどこまでも見せているか。
本気でぶつかっていくから、人はその気持ちを受け止めようとします。
そう信じて、子どもたちと日々向き合っていきたいと思います。
教員である前に、一人の人間としていきる様を見せられるように…
今日も、本気でそれができているのか自分自身に問いかけてみるところから始めたいと思います。

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