息を吸いすぎていませんか? ~息は吐ききってしまえば入ってくる~

今日も最近のやり取りの中から、「息を吸う」ということについて考えたことを書いていこうと思います。
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(Cさん)
フレーズを吹き終わった後も体の中に息が余ってしまって吹き切れていない感覚が強く残るのですが、仕方のないことなのでしょうか?
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(私)
もしかしたら、吸いすぎなのかもしれません。いつも同じ量吸うのではなく、必要な量だけの息を吸うように心がけると残気量が残らなくて吹きやすくなるかと思います。よほどのことがない限り、「吐ききれば息は勝手に入ってくる」ので、頑張って吸うよりも、頑張って吐いた方がよいかと思います。
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(Cさん)
吸いすぎですか…
たくさん吸うようにと言われてたので逆の発想です。
ありがとうございました!

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吹奏楽部の指導で「息をしっかり吸え!」と言われることは非常に多いかと思います。
もちろん、息をたっぷり吸うことは大切なわけですが、この「しっかり吸え」「たっぷり吸え」という指示は、場合によっては力みにつながることもあり、慎重になる必要があるように思います。
普段私たちが生活をしているとき、肺から空気がなくなってしまうことはありません。
息を止めてみてください。
そして、その後息を吐いてみてください。

恐らく、普通に息を吐くことができるはずです。
このように肺にはいつも少しの空気が残っているので、その状態からさらに息を吸おうとすると、少ししか吸うことができません。
今度は、息を吐ききってみてください。
そしてしばらく息を止めた後で、お腹の力をゆるめてみてください。

すると、自然に息は入ってくるはずです。
このように、息は吐ききってしまえば、勝手に息を取り込むシステムがはたらいてくれるのです。
なので、「息をいっぱい吸わなきゃ」と思うよりも、「息をしっかり吐ききらなきゃ」と考えた方が、より自然に空気を取り込むことができるように思います。
そのためにも、これから吹こうとするフレーズを吹くために必要な量だけの息を吸ってあげて、あとはそのフレーズを吹くときに息を使いきるようにしてあげることは大切なことのような気がします。
もちろんいろいろな場面がありますし、ブレスをしっかりとることで緊張を和らげてくれることもありますので、ケースバイケースだと思いますが、よろしければ参考にしてみてください。

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