ppはどのように吹けばよい? ~最近のやりとりの中から考えたこと~

今日はTwitterのフォロワーさんとの最近のやり取りから、「ppの吹き方」についてお答えしたこと、考えたことを書いていきたいと思います。もちろん、いろんな考え方があると思いますし、あくまで自分がこれまで習ってきたことや経験してきたことをもとに書き起こしたものですので、アイディアの一つとして読んでいただけたら幸いです。
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(Bさん)
こんばんは!
今日の練習で気になったことなんですが、曲の中でppで吹かなければならないところがあるのですが、pを意識すると口元に力が入ったり、息が詰まって思うように吹くことができませんでした。
pという記号はどのように捉えるといいですか?

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(私)
こんばんは!
ppで吹くのはトランペットにとってはffよりも難しいかもしれないですね。
吹き方についてはいろいろあると思いますが、私は生徒に伝えるときには「遠くで吹いているつもりで」「優しくていねいに」という伝え方をすることが多いです。
自分で吹くときには、お腹の支えをしっかりつくっておき、マウスピースを唇と密着させて、息圧は弱めず、吐く息の量だけ少なくして、唇の振動を小さくするイメージで吹いています。お腹の支えが足りないと、口で圧力をすべて受け止めなくてはいけないので、いろいろ弊害が出てくるような気がしてます。
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(Bさん)
お返事ありがとうございます。
以前にお腹の支えについてお聞きした際に「お腹を上に持ち上げる意識」というような返事をいただいたのですが、そのような考え方でいいですか?

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(私)
言葉にするとちょっと難しいのですが、息を吸いながらお腹を前に出す(やわらかい風船をふくらませる)感じで支えを作り、吐くときに少しずつ絞りながら上に持ち上げていくようなイメージでしょうか。分かりづらくてすみません。
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(Bさん)
なんとなくつかめた気がするので練習してみます!
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やり取りの中では練習の方法まで触れなかったのですが、個人的にはppの練習はffの練習と組み合わせて毎日やった方がよいと考えています。それも、単発でpp, ffの練習をするのも必要だと思うのですが、<>をつけてロングトーンをすることで、無理なく自分が出せる音量の幅(ダイナミクスレンジ)を広げていくようなイメージでやるとよいかと思います。
例えば・・・
① 自分が一番出しやすい音を、一番出しやすい音量で吹く。
② そこから息の量だけ増やしていき、力まない範囲でffまでクレッシェンドしていく。
③ 逆に息の量だけ減らしていき、力まない範囲でppまでディクレッシェンドしていく。
④ ②、③を繰り返してみる。
⑤ 単発でffを吹いてみる。
⑥ 単発でppを吹いてみる。
⑦ ⑤、⑥を交互に繰り返してみる。
※いずれのときも、「一番出しやすい音を、一番出しやすい音量で吹く」ときと同じようなお腹の支え、唇とマウスピースとの密着、息圧をこころがける。無理はしない。
といった感じでしょうか。
以上のことを下図にまとめてみました。ご参考になれば幸いです。

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