「ダメ出し」ではなく「良いところ探し」ができる関係づくりを!

BodyChanceでのアレクサンダー・テクニークのグループレッスンでは、アクティビティの中で大きな変化が起きたり、一人のアクティビティが終わると拍手が起こって、とても暖かい雰囲気になります。その雰囲気がいいなと普段から思っていたわけですが、先日自分の合奏の中で、ある生徒がなかなかできなかったフレーズが吹けるようになったのを聴いて「やったね!できたじゃん!」と拍手が湧き上がってきたのは感動しました。人のよいところを心から喜べるって素敵なことだなと改めて思った瞬間でした。
ともするとコンクール前の合奏って、どこか緊張感でピリピリしていて、心の中で仲間のダメ出しばかりして、感じが悪くなることも少なくないように思います。確かに緊張感は大切だし、それをエネルギーに変えて演奏できたら素晴らしいことだと思います。でも、互いにダメ出しばかりして足の引っ張り合いになったら意味はないように思います。
もちろん、できていないところを客観的に聴いて指摘することも大切なことです。できていないことに気づかせるのも必要なことだと言えるでしょう。でもそれが単なるダメ出しで終わってしまっては、「自分はダメなんだ」という自己否定の想いを助長するだけです。必ずその後にはフォローアップが必要です。
「今、〇〇ができていない。だから○○をするために、△△を試してみたらどう?」
「できないから、できるようにする」でもなく、指導者のアドバイスが絶対的に服従せねばならぬものでもなく、あくまで奏者一人ひとりが「○○を実現するために、△△を試してみる」ことを自分で選択していける雰囲気づくりをすることは、とても大切なことだと思います。そこから自主的・積極的な音楽づくりが始まると思うからです。

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いつでも、どんなときでも、仲間の良いところを見つけてあげることができて、できないことがあればできるようになるまで一緒に寄り添うことができて、共に一つの音楽をつくりあげようとすることができる部活。そんな部活でありたいと改めて思いました。これからも暖かい家族のような部活を目指して、頑張っていきたいと思います。

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