10000校学校があれば10000通りの指導法がある ~ジャパンライムの方とお話をして~

昨日は吹奏楽指導のDVDを多数販売されているジャパンライムの方とお話しする機会がありました。お話をしているうちにいろいろ考えさせられることもあり、今日のブログはそのあたりのことを書いておこうと思います。
自分はどのような視点で他校の練習を見ているのかを聞かれて、そんなに深く考えたことはなかったのですが、次のようなことに気が付きました。
・先生がどのような言葉ではたらきかけをしているか
・生徒がどのように反応して動いているか
結局のところ、練習内容そのものよりも、「人」がどのように関わっているかというところに注目していることに改めて気づかされました。逆に言ってみれば、強豪校と言われる学校であったとしても、特別何か変わった取り組みをしているというよりは、指導者と生徒との関係性がしっかりしているなということに気付いたということができるかもしれません。
ともするとこの手のDVDは「そんなの強豪校だからできるんだよ」で終わってしまいがちですが、そこで終わらせるのではなく、指導者と生徒の信頼関係であったり、当たり前と言われている練習をいかに丁寧に、継続してやり続けることができるかというところに上手さの秘訣があるように感じました。
そんな風に考えていくと、自分はまだまだ詰めるところを詰めきれずにいるかもしれません。時間の制約や、個々の事情もあれど、もっと子どもたちに歩み寄り、子どもたちの持っているものを大切にしながら、一つの方向性を持って指導することができるはずです。
安心して音を出すことができる雰囲気をつくること。
それが今の自分に与えられた課題のように思います。もちろん「型」から入ることの方が上手くいくこともあるけれど、結局は準備段階でどれだけ鳴らそうとする音のイメージをつくれているのかが大切なのであって、ミスしたり、外したりすることを恐れていてはいけないように思います。
指導者だからと言って気張る必要はありません。
でも、学び続けること、謙虚に人の意見を聞き入れることは、絶対に必要なことのようの思います。
10000校学校があれば10000通りの指導法があっていいはずです。
目の前の生徒と対峙するときには、もっとたくさんの指導法があっていいはずなのです。そのための引き出しはいくつあってもいいと思うし、取り入れられるものはどんどん取り入れていけばいいと思います。
それをどういう方向性に持っていくのか。
それは私たちの役割でもあるわけですが、多くの先生方が実践されているように、一人ひとりが集まって集団が形成されているという事実を忘れずに、集団としてどのような方法で本番に向かっていけばいいのかを互いに考えられる関係をつくっていきたいと思います。

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