コンクールを終えたとき成長した自分に出会えるために…

「今の時期頑張っていない中高生はいない」
昨日の練習後、外部コーチの方がさりげなくおっしゃっていた一言です。
そう、全国の吹奏楽部の中高生は今、コンクールに向けて一人ひとりそれぞれの力を振り絞って頑張っています。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、どの学校にも、どんな一人ひとりにもコンクールに向けていろんなドラマがあって、それぞれの思いを抱えながら必死になって練習をしていることには変わりがありません。金賞をとったり、上位大会に推薦される学校は限られてしまうけれど、努力したことは無駄になりません。だからこそ、その努力が少しでも「自分たちの奏でたい音楽」につながって欲しいと思うのです。たとえ賞が結びつかなくとも、みんなの努力が報われてほしい、それが今の私の願いです。
コンクールだから結果を求めるのは当然のことですし、そういう競争を望まないのであれば初めから出場しなければいいだけの話かもしれません。でも、出場すると決めて、より良い演奏をするために練習を重ねて、ベストを尽くせたとしたら、そこには成長した自分が必ずいるはずです。賞のためでなく、そんな自分に出会うために頑張れるといいなと思うのです。
それでも、どんなに人に笑われても、達成と現実がかけ離れていても、自分の夢は子どもたちを全国大会に連れて行って、満員のホールで「ブラボー」コールをもらうこと。そして、何より一人でも多くの子どもたちが、音楽を生涯の友として楽しく楽器を続けてくれることです。
矛盾するかもしれませんが、それは金賞、上位大会出場そのものが目標というわけではなく、多くの人に子どもたちが懸命に頑張ってつくってきた音楽を聴いていただいて、「聴いてよかった」と思っていただきたいし、子どもたちにも「音楽やってて良かった」と心から思って欲しいからです。そのサポートをするのが自分の使命だと今は思っています。
まだまだ現実は程遠いところにあります。
でも「できない」と自分を責めて追い込んでいっても『音が苦』になってしまいます。本当に『音楽』を奏でようと思ったら、できないことを責めるより、奏でたいように奏でている自分をイメージして、そのためにできることをやっていけばいいのではないでしょうか。
むしろ「できないことがある」ということは、これからまだまだ上達することができるということに等しいように思います。「できないこと」がある限り、人には成長するチャンスが与えられています。そのチャンスをモノにするためにも「できないこと」に気づいたら、それができた時の自分の姿を思い浮かべて頑張ればいいと思って、子どもたちにも萎縮しないで音楽を奏でていって欲しいと思うし、自分もそのつもりで生徒とも音楽とも向き合っていけたらと思います。
(Twitterまとめ)

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