『素敵な吹奏楽部員になるための25箇条』 ~宝塚『ブスの25箇条』に学ぶ~

Twitter上で宝塚の『ブスの25箇条』がにわかに話題になっていたので、今日のブログではそのことについて少しつぶやいていこうと思います。
下の『ブスの25カ条』は、貴城けいさん(元タカラジェンヌ宙組トップスター)が著書『宝塚式「美人」養成講座』の中で4~5年前に紹介したものです。外面的なブスという意味ではなく、内面的ないわば“心のブス”を25項目にして表したものでした。ある時、宝塚の稽古場にいつの間にか貼られていたといいます…。いったい誰がいつ書いたのか分からない伝説の教え(?)なのです。
1 笑顔がない
2 お礼を言わない
3 おいしいと言わない
4 目が輝いていない
5 精気がない
6 いつも口がへの字の形をしている
7 自信がない
8 希望がない
9 自分がブスであることを知らない
10 声が小さくイジケている
11 自分が最も正しいと信じ込んでいる
12 グチをこぼす
13 人をうらむ
14 責任転嫁がうまい
15 いつも周囲が悪いと思っている
16 他人にシットする
17 他人につくさない
18 他人を信じない
19 謙虚さがなくゴウマンである
20 人のアドバイスや忠告を受け入れない
21 なんでもないことにキズつく
22 悲観的に物事を考える
23 問題意識を持てない
24 存在自体が周囲を暗くする
25 人生において仕事において意欲がない

一つひとつ読んでいくと当たり前のことですが、完璧にできているかといわれると実に難しいもの。逆に、ここに書かれていることと逆のことを日々心がければきっと美男・美女に近づけるだろうし、宝塚歌劇団・創設者、小林一三氏が残した教訓「清く、正しく、美しく」の域に達することができそうです。
ただ、この文を一文一文読んでいくと、あまりにもマイナス過ぎて、気が滅入ってしまうこともあるかもしれません。ということで、以前、私の同僚がすべてプラスに書き換えて『美人になる25箇条』なるものをつくっていたので、ここで紹介したいと思います。
1.笑顔を忘れない
2.お礼をきちんと言う
3.美味しいものには美味しいと言う
4.精気をみなぎらせる
5.小さいことも自信に変える
6.気持ちは語っても愚痴はこぼさない
7.希望や信念を持つ
8.いつも周囲に感謝の気持ちを表す
9.自分に謙虚になる
10.声を大きくはきはきとする
11.動揺せず堂々とする
12.他人を尊敬する
13.目を輝かせる
14.いつも口角は上向き
15.自分のしたことに責任を持つ
16.人の幸せ・成功を自分の喜びにする
17.楽観的にものを考える
18.常に問題意識を持つようにする
19.人のためにも動く
20.人を信じる
21.人生においても仕事においても意欲をもつ
22.謙虚で向上心に満ちている
23.他人のアドバイスや忠告を受け入れる
24.異見をそれもいいねと受け入れる
25.存在自体が周囲を明るくする

どうでしょうか。
こうしてプラスに書き換えただけでもだいぶ気持ちも前向きになれるものです。そして、その一つ一つが自分にとっての目標となりえるのではないでしょうか。
私はこの『美人になるための25箇条』は、そのまま『素敵な吹奏楽部員になるための25箇条』になるような気がしています。
これからコンクールに向けて練習が本格化してくると、どうしても雰囲気がピリピリしたり、相手のすることが妙に気になったり、自己嫌悪・自己否定に入ってしまうことも少なくないかと思います。そのような時、この『25箇条』が非常に役に立つような気がしてなりません。下に各場面を想定して少しまとめてみました。
<雰囲気がピリピリしているとき>
 笑顔を忘れず、口角はいつも上向き。目を輝かせて夢や希望を語り続けられるようにしよう。
<相手のすることが妙にに気になるとき>
 他人を尊敬し、心から信じ、相手から学ぼうという向上心を忘れずに謙虚に練習しよう。
<自己嫌悪・自己否定に入ってしまうとき>
 小さなことでも自信を持ち、愚痴をこぼさず、意欲を堂々と出していこう。失敗しても動揺せず、次にどうすればよいのか前向きに考えていこう。
結局のところ、「自分」という個性は自分で作り出していくものですし、一度できた「自分」を打ち壊して新しい自分に変えることができるのも自分自身の力でしかありません。でも、そう考えると、いつでも自分自身なんて変えようと思えば変えられるわけです。
今日からちょっとだけ口角を上げて笑顔をつくってみるだけでも、しばらくしたらそれが自然になり、いつも笑顔でいられるようになるかもしれません。
どんな相手にでもいいところはあるはずだと思って、様々な人からのアドバイスを素直に受け止め、自分の練習に取り入れていくだけでも、自分一人で練習してただけではわからない「気づき」とたくさん出会い、より上達していくかもしれません。
「自分にももっと可能性がある」と信じて、自分で自分の限界を決めてしまわずに、少しずつでも「できた」という実感を積み重ねていくことで、自分に自信を持つことができるようになるかもしれません。
繰り返しになりますが、吹奏楽部の一人ひとりが、この『25箇条』にあるようなことを大切にして、日々練習に当たったら、互いに心を通い合わせながら、生き生きと演奏し、お客様の心を動かすようなステージを生み出すことができるような気がしてなりません。今からでも遅くありません。ぜひ、一つ一つのことを意識するところから始めていきましょう!
(部内通信草稿)

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