音色は個性 ~よい音色ってどんな音色?~

「音色をよくしたい」という願いは音楽をやっている人なら誰もが持っている気持ちかと思います。
では「よい音色」とは何でしょうか。
実はよい音色というのは、人によって、場合によって異なってくるものだと思います。
例えばトランペットだったら、「明るくて鋭い音色」が好きな人もいれば、「柔らかくては暖かい音色」が好きな人もいます。
このように人によって「いい音色だな」と感じる音色は違うし、場面によって吹き分ける必要もあります。つまり「よい音色」はそれは一つに限ったことではないのだと思います。
こう私が思えるようになったのはとても最近のことです。
私も音が通らないのが悩みだったのですが、先日のバジル先生のレッスンのとき、自分だからこそ出せるいい音を持っているから、その路線でやっていけばいいと言われて、すごく救われました。そして、自分なりに唯一無二の音色を追求したいけたらなと思うようになりました。
無理に自分の嫌いな音色を出す必要はないし、自分なりのいい音で奏でたい音楽を奏でる。これが大切なのかなと。
確かに合奏などではある程度「音色の方向性」を合わせていく必要があるかもしれせん。でもシンセサイザーのように全員が同じ音色で演奏しても面白味はありません。
一人ひとり微妙に好きな音色も性格も違うし、音色も一つの個性なのかなと思います。自己肯定という意味で、自分のことも自分の音色も好きになってあげると、演奏にも幅がでるのかもしれないと思います。
そのように考えて、自分らしい自分にしか出せない音色を追求し続けられたらいいなと思います。
その前にもちろん、本来楽器が持っている音色を最低限出せるように、しっかり楽器を鳴らせるようになることが何よりも大切だと思いますが…。
最近はYouTubeなどで手軽に世界の名プレイヤーの演奏を聴くこともできます。そういう名プレイヤーがどのようにブレスを取り、フレーズを歌い、音楽を奏でているか、徹底的に聞きまくってみて下さい。こうした恵まれた環境を生かして、「自分が奏でたい音色」をイメージし、モノマネするところからでも試してみて下さい。きっと、自分の理想の音色に近づいていくはずですよ。頑張りましょう。
★ワークシート 『自分はどんな音色を目指したいですか?』
1.自分の楽器のプレイヤーで、「この人の音色を目指したい」と思う人を書き上げてみましょう。プロ・アマ問わず、何人あげても構いません。
2.1.で答えた人の音色のどういうところがいいと思いますか?
3.2.で答えた音色に近づくために、自分はどのようなことに意識をして練習すればいいと思いますか?(分からなかったら質問しに来て下さい)
4.2.で答えたような音色で吹けるようになったら、自分の演奏はどのようなものになるか想像してみましょう。
(部内通信草稿)

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