「姿勢のためのやさしい力学」講座を受講して ~ATレッスン記録~

昨日のATレッスンは初めて石田康裕先生に教えていただきました。特に基本に立ち返って立ち方、歩き方、座り方などを中心にみて頂いたのですが、その記録を今日のブログでは書いていこうと思います。
〔レッスン記録〕
「力を抜こう」と思うのではなくて、「頭が繊細に自由に動けるようにして、身体が全部ついてくるようにして、ロックされている関節を解除してあげる(力を入れるのをやめてみる)」と考えると、自然に楽に身体が使えるようになって、痛みを感じていたところも感じなくなり、なんだか宙に浮かんだような不思議な感覚になった。
「顔が緊張しているとおびえたり、心配な音になってしまう。だから自分が聴かせたいと思う音の表情で吹く」ということ。当たり前のようなことだけど、本当にそうだなと。だから感情的に叱り飛ばすだけの指導をして、奏者を萎縮させたら、萎縮した音になってしまう。本来、そうした威圧的な指導をしたら、豊かな響きのある音を出すことはできないはず。単に音程を聴き分ける耳ではなくて、豊かな響きを聴き取れる耳を持った指導者になれるといい。
〔特別講座記録〕
石田先生のAT特別講座のテーマは「姿勢のためのやさしい力学」。
理科教員のクセに物理はあまり得意ではない私にもわかりやすく、「力のモーメント」と「重心」をどう身体の使い方につなげて考えていけるかを教えて頂いた。
◎力のモーメント
人が「身体を動かす」とき、「回転」という動きを使わずにできることは限られている。その場合、支点からの距離が長いほうが、少ない力でいろんな動きをさせることができる。できるだけ外側の筋肉を使ってあげると、腕を上げるにしても立つにしても歩くにしても楽。
◎重心
「重心」は持ったところで回転しないところと定義できる。頭蓋骨の重心は割と前にあるが、頭のつけ根(Top Joint)は思ったより後ろにあることを意識する。
身体の重心は動くことで変わるので、常に動いているといっても過言ではない。「この辺が重心」と思って固まってしまうのは危険。
石田先生はこの3月まで公立高校で教鞭をとられていたこともあって、とても理論的に、でも難しくなく教えてくださるのがとても印象的でした。また、教員としてのご経験からもいろいろお話をしてくださり、大変共感できる部分も多く勉強になりました。
特別講座ではプロコースの方も参加されていたのですが、さすがにバランスが良いのが見た目にも分かって、改めて観察したり、気づいたりすることの積み重ねって大切だなと思いました。身体の外側を意識するだけで本当に楽になって、しばらく自分でもやってみようと思います。
(Twitterまとめ)

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