日本吹奏楽指導者クリニックに参加して④ ~合奏指導法を受講して~

JBCの感想もしつこく第4弾ですが、今日のブログでは、2日目に行われた合奏指導法Ⅱ、Ⅲについて、その概要と感想を書いていこうと思います。走り書きをしたメモをほぼそのままの形で概要は書いていきますが、あしからずです。
〔バンドスタディⅡ 合奏指導法 基礎編〕
◎姿勢にやる気が表れる
・リラックスすることは大切だけれど、だらしなく見えても仕方ない
・さっと立てるような姿勢にしておくと、前に体重がのせやすい
・各楽器の姿勢については、JBCのテキストを参照
◎呼吸の練習
・ローソクをイメージした練習をしてみると、イメージしやすい。
・音を鳴らさなければいけない、fなど単純なイメージだけだと音楽にならない。
・タンギングも大切だけれど、息の使い方でニュアンスも変わってくる。
・「息が吸えない」という生徒に対して
 →息を吐き切ってみれば、(苦しいから)たくさん吸える
 →口をすぼめて吸って、一定のところで口をガパッと開くと吸える
◎アンブシュア
・唇の体操をするといい
 ex. リラックス→すぼめる→リラックス→横にひく→…
・上唇はしっかりつけておく。上顎は動かない。
 ex.シングルリードの楽器:バレルより上だけでコントロールできるか。
   金管楽器:顎を動かして息の方向を下げる→低音
          アパチュアをせまくして息の方向を下げる→高音
◎ロングトーン
・音は「アタック」「コア」「リリース」によって構成されている
・練習法
 声に出して歌ってみる→息だけ→楽器でやってみる
◎奏法のチェックと各楽器のチューニング
・『JBCバンドスタディ』を参照
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/score_text/jbcbandstudy/
◎デイリートレーニング
・まずユニゾンをしっかり合わせていくことが大切
・倍音のある音=響いている
・「このくらいだろう」と決めつけずにコツコツやっていく
・低音でうなりがある →結構合っていない
・基礎合奏である程度音の長さをそろえる練習をしておくと、短時間で曲づくりにいける
〔バンドスタディⅢ 合奏指導法 ステップアップ講座〕
◎基礎合奏の時間がなかなかとれない時は…
・基本的なトレーニングをパートごとにやるようにする
・一人ずつやっていく中でコミュニケーションがとれ、相互に勉強になる面もある
◎基礎確認の方法
①チューニングのB♭音を12拍 (四分音符=60)
・順番
 Tu→Euph→Tb→Hr→Tp→Cb→Fg→BsCl→ACl→BSx→TSx→ASx→Ob→Cl→EsCl→Fl→Picc
・これができれば大抵どんな曲でもふけるはず
・機材に振り回されるのは良くないが、上手に使うことも必要
 ex. チューナーは始めの4拍は見ず、残り8拍キープできているか確認する
    ハーモニーディレクターで基準音を示し、耳で合わせる
②チューニングB♭音を基準に半音ずつ下がる
・楽器の鳴り、響き、音程感などをチェックする
・ハーモニーディレクターと合わせて確認する
③チューニングB♭音を基準に音階としての響きを確認する
・ハーモニーディレクターと合わせて確認する
④音程の確認(1)
⑤音程の確認(2)
・ハーモニーディレクターではB♭とF(根音と五音)を弾いておく
・チューナーを用いる場合は2拍めまずは見ずに耳で合わせ、残りの2拍で確認する
◎曲の練習
・スコアリーディング
 まずは、コードの確認をする →コードネームを利用すると良い
  根音:無印  五音:○  三音:▽(長三)、△(短三) 
  七音:7    非和声音:×  など印をつけておくようにする
・伴奏の確認
 コードを確認してから1パートずつ合わせる
 →ハーモニーディレクターでハーモニーを鳴らしてうなりを聴きながら合わせていく
・楽器のグループ分け
 主旋律、対旋律、伴奏を明確に分けておく必要がある
 ハーモニーの動きを意識しながらメロディを歌うとより表情豊かになる
〔感想〕
とにかくバンドとして上達するためには指導者の丁寧な準備と、コツコツと基礎を積み重ねていくことが大切だと改めて突き付けられた気がしました。頭で知っているのと実践するのは違います。そういえば、昔はもっとスコアリーディングに時間を割いていたなぁとか反省するばかりなのですが、そこからしか始められないような気もするので、自分のできることをやっていこうと思いました。
    

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