失敗を恐れずに音楽を奏でる! ~最高のパフォーマンスをするために~

以前も似たような内容でブログを書きましたが、顧問をしている部活の定演が今週末に控えていることもあって、改めて「失敗を恐れずに音楽を奏でる」ことで、最高のパフォーマンスを引き出せるのだ、ということについてつづっていこうと思います。
私は、高校1年生で入部したばかりの演奏会で、G.P.(総休止)のところで飛び出してしまったことがあります。まだ部活にも慣れていないし、先輩に囲まれた中での演奏会で仕出かしてしまったわけですから、それからというもの、「思い切り吹きにいく」ことを少しずつ恐れるようになりました。それでも学生のうちは「やってまえ」精神で、外そうが間違えようが、自分のやりたい音楽と向き合って、思い切りやってやろうという気持ちでやってきました。
そこに追い打ちをかけたのが、大学4年の時、ヘンデル作曲『メサイア』の“The trumpet shall sound”のソロでボロボロになり、アンケートに「来年はプロを呼んで下さい」と書かれてしまったことです。
「間違えてはいけない」
「外してはいけない」
この思いが自分の中を支配し、気付いたら音楽をやるのが苦しく感じることが増えてきました。
やっぱり思い切って吹いてみないと、音の立ち上がりも悪くなるし、自信のないのが音でバレてしまうし、聴き手の心に響く音楽なんて程遠いものになってしまいます。
それが自分のやりたい音楽だったのか?
答えはNOです。
以前、バジル先生のレッスンで次のような質問をされたことがあります。
「ミスをしないようにして並の演奏をするのと、ミスはするけれど最高の演奏をするのとどっちがいいですか?」
私は知らず知らずのうちに前者を選んできたことに気付きました。今は胸を張って「後者がいい!」と答えることができます。
それは、自分のやりたい音楽は、「自分の精一杯の力でお客様をもてなし、自分も楽しむ」音楽だからです。
ミスを恐れて実力の半分も出し切れないのと、ミスも実力のうちと思って自分の音楽を思い切り奏でるのであれば、後者の方が聴き手の心に響く演奏ができるようにも思います。
確かに失敗することはこわいです。
でも、誰にだって失敗することはあります。
それなら前に向き思い切りやってみた方が絶対後悔しないように思うのです。
音楽家サポートコーチ(@musician_coach)さんが次のようなツイートをされていました。
自分で自分の可能性を信じた分しか力は発揮されません。「自分はこれぐらいだ」と思えば、それぐらいになるでしょう。「自分はもっとできる」と思えば、もっとできるようになるでしょう。制限を設けているのは自分です。根拠はなくても、自分の可能性を先に信じるのです。その分だけ力が開花されます。
確かに、「自分はこれくらいだ」と思ってしまったらそこで終わりです。
根拠がなくても「自分の目指すところはこれだ!」という理想像を思い浮かべてみることで、「もっとできる」ことは増えてくると思うのです。
失敗をしないようにお膳立てするより、失敗したときに自分自身がどうフォローできるか、仲間にどんな声掛けをすることができるか。それをすることができれば、本当の意味で「失敗は成功のもと」になるような気がします。
本番まであと3日。
あとは自分の可能性を信じてまっすぐ歩いていくだけです。
もう一度、自分のやりたい音楽は「ミスを恐れた並の演奏」なのか、「ミスを恐れずに最高の演奏」なのかを自分自身に問うてみて、本番のステージを思い切り楽しめたらなと思います。
(Twitterまとめ・部内通信草稿)

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