部活の伝統とは何か? ~壊しながらつくりあげていくもの~

よく「○高サウンド」とか「△高の伝統」といった言葉が使われることがあります。それ自体は悪いことではないし、私自身も憧れる「○高サウンド」はいくつかあります。
でも、部活の伝統には良いものもあれば、悪いものもあります。
長らく先輩から伝わってきたチューニングの方法や基礎練の方法など、本当はもっと効率よく上達できる方法があるにもかかわらず、意味も考えずに、「伝統だから」という理由だけで引き続き行われている練習というのも各学校で多いのではないでしょうか。
私は、部活の伝統というものは、代々の少しずつの積み重ねでつくられていると同時に、いつでも壊していけるものだと思います。つくっては壊し、つくっては壊し、その中で良いものが真の伝統として残っていけばいい気がします。
それは、5年前の生徒にはちょうどよかった方法が、今の生徒にはもっと違ったアプローチをした方がいいことだってあるし、楽器演奏でよいとされることも日進月歩で変化していくからです。
だからこそ常に新しい風を受け入れたいし、自分自身も目の前の部員に合わせた指導をしていきたい。
そんな風に思うのです。
MASA☆(@MASA_Music)さんがこんなツイートをされていました。
吹奏楽部の皆さん
部活動の場合毎年メンバーが変わるので一年一年技術を積み重ねようとするのは無理が有ります。
しかし毎年工効果的な練習方法を模索する事は出来ますし良い方法を後輩へ引き継ぐ事も出来ます。
沢山の情報を集め複数の先生の指導を受け自分達で工夫する事が大切です。

全くその通りだと思います。
顧問も部員も立場は関係なく、たくさんの情報を集め、伝統というものにしがみつかずに、今の自分たちに何が必要かを考えて工夫すること。これが、結果として自分たちにしかつくりあげられない「○高サウンド」になっていくような気がしてなりません。
他校との交流、指導者講習会、コンクール、演奏会などなど、他のものから学ぶ機会はたくさん用意されています。自分たちの殻の中に納まり続けずに、いろいろな情報を得て、自分たちの音楽づくりをしていきたいものです。
(Twitterまとめ)

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