北村源三先生のリサイタルに行って ~源三節、魂の叫び~

昨日は、大学オケのトレーナーでもいらっしゃるN響元首席トランペット奏者の北村源三先生のリサイタルを聴きに、東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂に行ってきました。
前半は「ラルゴ」、「ヴォカリーズ」、「誰も寝てはならぬ」の3曲を演奏されました。
「源三節」は健在、というかそれ以上!!
歳を重ねる毎に歌心が増して力強くなっていくのは、それだけいろいろな経験をされているからこそなのだろうなとも思いました。
後半ははさらにパワーアップしていて、プッチーニのオペラのアリア2曲にカッチーニのアヴェ・マリア。
特にラストに演奏されたカッチーニのアヴェマリアは繊細で、でも力強くて、心に響きわたりました。
今でもその余韻が耳に残っています。
それにしても、歳を重ねるごとにパワーアップしていく源三先生。そのエネルギーはどこからやってくるのだろうと思ってしまうほどエネルギッシュで、学ぶことがたくさんです。
先生の演奏を聴いていつも思うのが、「俺はこう歌いたいんだ!」という源三先生の魂の叫びが聞こえてくるということです。それが「源三節」と言われる由縁なのでしょうが、これこそが音楽の真髄なのだと改めて考えさせられました。
「自分がこう奏でたい」が先にあって、そのためにできることを考えて練習する。
まさに、アレクサンダー・テクニークやコーチングで学んでいることがそこにはあって、知らず知らずのうちに、大学時代から源三先生にそういうことも含めてラッパの技術だけでなく、音楽そのものを、さらには人生を教えていただいてきたのだなと思いました。
そんな思いで次の記事を読むと、改めていろんなことを学ばされます。
「アーティストインタビュー 北村源三」
http://psta.jp/topics/interview/index1.html
オルガンの近藤岳さんの演奏も素晴らしく、二夜連続でオルガンの響きに癒されました。
やっぱりラッパって、音楽っていいな。
本当に素晴らしい演奏会をありがとうございました!
[プログラム]
・ギラン?/『第2旋法の組曲』より「ティエルスをテノールで」 (Org)
・ヘンデル/ラルゴ(Tp&Org)
・スヴェーリンク/「緑の菩提樹の下で」(Org)
・ラフマニノフ/ヴォカリーズ (Tp&Org)
・ボエルマン/『ゴシック組曲』より「聖母マリアへの祈り」 (Org)
・プッチーニ/歌劇『トゥーランドット』より「だれも寝てはならぬ」(Tp&Org)
・プッチーニ/歌劇『ラ・ボエーム』より「私が町を歩くと」(Tp&Org)
・プッチーニ/歌劇『ラ・ボエーム』より「私の名前はミミ」(Org)
・プッチーニ/歌劇『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」(Tp&Org)
・バッハ/パッサカリア ハ短調
・カッチーニ/アヴェ・マリア
(Twitterまとめ)

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