「失敗は成功のもと」を実現するために ~思考の毒抜きをしよう!~

「失敗は成功のもと」とよく言われますが、本当に成功のもとにつなげるためには、素直に失敗したことを認め、失敗した自分を許してあげることが必要だと思います。
「許してあげる」というとなんだか自分を甘やかしているように聞こえるかもしれませんが、自分を追い込んでそれをバネにできる人ならともかく、多くの人を見ていると、自分を追い込んでいくと負のスパイラルに陥り、「自分なんかどうせだめなんだ」という思考になってしまうように思います。自分も例外ではありません。
では、人はなぜ失敗を恐れるようになるのでしょうか。
それは、幼いころから「失敗=悪いこと」と精神に叩き込まれてきているからというような気がしています。失敗したり、間違ったりしたことは、本人が一番よく分かっているはずです。でも、小さいころから大人に「○○してはいけない」と刷り込まれてきた子どもは、「○○してしまった」ときに自己嫌悪感や自己否定感を持つようになります。これが思考の中にたまっていく「毒」です。
だから、本当は「○○してしまった」ことをそのまま指摘するのではなくて、どうすれば前に進めるのかを共に考えられる関係を大人と子どもの間で作っていけるとよいのだと思います。ただ無条件に甘やかすのはためにならないけれど、無条件に叱り飛ばすのもためにはなりません。
誰にでも失敗はあるものです。大人だって失敗することはあります。でも大人になればなるほど、その失敗を素直に認められなくなっていくような気がします。ですから大人こそ、子どもの前で自分の失敗を素直に認め、自分を許し、次に失敗しないためにはどうすればよいのか、真剣に考え行動する態度を見せていきたいものです。そういう中で本当の信頼関係というものが生まれるような気がしています。
私は、蒔田 晋治さんの「教室は間違うところだ」という詩がとても好きです。みんなで失敗を認めながら、成長していこう、そんな呼びかけがされているこの本を、担任を持った時は必ず教室に置くようにしています。

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部活でも同じことが言えると思います。「部活動」という漢字は「部」が「活」き活きと「動」くと書きます。その文字のごとく、子どもも大人も部活に関わるすべての人間が、活き活きと動いて、のひのびと成長していけるような、そんな雰囲気をつくりたいなと思うのです。そのために、今自分にできることを見つけたら、失敗や間違いを恐れず飛び込んでいきたいと思います。たとえ失敗しても「失敗は成功のもと」にできる大人でありたいと思います。
そうは言ってもやっぱり怖いと思っている自分も心の中にはいたりして。。。
ゆっくり、ゆっくり思考の毒抜きをしていけるとよいのかなと思います。

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