基礎合奏の持つ意味

【基礎合奏が持つ意味】
・ウォーミングアップ
自分のコンディションを知り,合奏時までにコンディションを整える。
無理をせずに,息を使って吹くことが大切である。
・チューニングの練習
合奏の中での自分の音がどんなものかを知る。(B♭の音と限らずに)
また、各自でのチューニングの確認の意味も含まれる。
・奏法の統一 →“ソロ×○○人ではなく、○○人×1つの音楽”になるために
ソロとして演奏する時には,独奏者としての個性と表現力を十分に発揮し、聴かせなければならないが、     合奏の中の一員として演奏する時には他の楽器の演奏のなかに自分の音を溶け込ませるようにしなけれ    ばならない。そのため合奏の時には、発音や奏法などをそろえること、各奏者の個人差を出来るだけ小     さくすることが重要になってくる。
・バランスの確認 
ある楽器が出すぎ、もしくは響きが足りないなど、全体の音量としてのバランス、旋律が埋もれてきこえに    くいなど、音楽を構成する要素間のバランス、そして和音を構成する音同士のバランスなどを整える。
・気分を合奏に導くためのプロセス
ただ1人でなんとなく吹くのではなく,みんなで1つの曲を演奏するという心構えをする。つまり、精神面      での準備時間でもある。
【基礎合奏で大切なこと】
・ロングトーン
 個々の奏者が「音作り」のためにロングトーンを要求されるように、合奏としても、   お互いの音を聴き合う訓練も兼ねてのロングトーンが必要です。打楽器のきざむリズムを感じながら(リズム感)、お互いの音を聴き合 い、音程を合わせたり、音量を調整することにより、良い音色と響きを養うことができます。従って、ただ長く伸ばせばいいと思うのではなく、音の出だし(発音)と音の終わり(音の取り方)に気を配って、常に「いい音を出そう!」「音をゆらさずまっすぐ吹こう!」と考えながら吹くことが大切です。また「心を一つにして、皆で努力している」という気持ちを育て、合奏の中での連帯感を生みだす役割もあります。
・ユニゾンの練習
 「バンドの実力を決めるものはユニゾンである」とよくいわれています。ユニゾンが合わなくては、和音も合いません。ブレスの取り方や、音色、発音の仕方、音程のとり方、バランスなどを注意して吹くことによって、バンドの音作りの役割を果たします。
・ハーモニーの練習
 和音としてのバランスと響きが美しくなるには、音色的も、奏法的にも、また音程的にもお互いに統一されたものがなくてはならないし、お互いの音を聴き合う習慣を身につけるためにも、欠かせない練習です。
・リズムをそろえる練習
 多種多様な楽器で編成される吹奏楽において、タンギングやアタック等は個人差があり、余程注意しないと音の出が不揃いになってしまいます。合奏にとって「音作り」が大切なことすが、同時に音の出をそろえる「リズム感作り」「テンポ感作り」も練習しておく必要があります。ユニゾンの練習と同じように、ブレス、タンギング、音の形などを揃えられるようにする為、また様々なリズムに慣れる為に重要な練習です。
・ダイナミクスの練習
 ffが汚い、ppの音に生気がないなどということがない為には、普段からダイナミクスの練習をする必要があります。<>やfp, sfz 等の様々な強弱記号に対し、音楽としての強弱をつける練習ともいえます。
・イントネーション(抑揚・表情)の練習
 聴く人の心と演奏する側の心の結びつきが音楽を作り上げる最大の要件です。そのためには楽譜に書いてある事,コーチや先生方に注意されたことをよく考え,また曲の構成や全体の表情などをつかんだ上で,自然な表現ができるようにすることも大切です。

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