「好き」の気持ちを大事にして上手くなる!

バジルさんのモチベーションについてのブログ記事を読んでいて、今の自分にとても響くところがあったので、つぶやいていこうと思います。
生徒と話していると、「上手くなりたいんです!」という声をよく聞きます。
「上手くなりたい」という気持ちを持つことは素敵なことです。でも上手くなったかどうかは長い時間をかけて後から振り返ってみて初めて気づくもののような気もします。「上手くなる」というのはとても漠然としていて、何をもって「上手くなった」というのかも、なかなか分かりにくいように思います。
「上手くなりたい」と思ったら、まず「なぜ上手くなりたいのか」「上手くなって何がしたいのか」、小さなことであっても具体的にイメージしてみることから始めてみることが必要だと思います。それによってすべきことが見えてくることもありますし、具体的なことを一つずつクリアすることで達成感も感じられるはずです。またそのすべきことが分からないときには、指導者が一人ひとりに合った課題を示すことも重要なことだと思います。
「上手くなりたい」からといって、ただ練習量だけ増やしても結果には結びつかないこともあります。今自分が何のために何をしていて、それを実践した結果どうだったかを考えながら練習すること。そして「上手くなる」という結果だけに執着せず「好き」「楽しい」という気持ちを忘れないことは大切なことです。
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものだなと思います。好きで楽しいから、もっと自分の可能性を高めたいと思っていろいろ探究してみる。だからもっとできるようになって、もっと楽しくなる。進むべき道が分からなくなったら、初心に戻って好きな気持ちを取り戻してみるとよいのかもしれません。
「好き」「楽しい」という気持ちを見失ってしまったら、本来自分が望んでやっていたはずの音楽が義務感に変わり、自分自身を苦しめるものになってしまいかねません。そうなってしまったら、「上手くなる」どころか、楽器を見るのも嫌なくらい辛い気持ちに追い込まれることも無きにしもあらずです。
自分自身を振り返ってみても、「音楽」が「音が苦」になってしまった経験は実は何度となくあります。思うように吹けない自分のことを追い込んだり、人から言われたことを気に病んだり、考えてみるとラッパを吹くこと自体は嫌いじゃないはずなのに、楽器を吹いたり音楽を聴いたりすることでそれと結び付いている嫌な記憶が呼び起こされて、辛い気持ちに陥るというパターンが多かったように思います。
音楽やラッパ自体は好きなのに、それを忘れるくらいの嫌な記憶。でも、奥底にある「好き」という気持ちと向き合い直すことで、また楽しんで上手くなるサイクルに入っていけるような気もします。
そう思って、いつも心の中にある「好き」という気持ちを大切に育んでいきたいものです。

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