コンクール前で吹きっぱなし。唇のケアやクールダウンはどうすればいいか?

今日もTwitterのフォロワーさんからの質問から「クールダウン」と「唇のケア」ということについて考えたことをまとめていきたいと思います。
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(Eさん)
最近、コンクール時期で朝からずっと吹きっぱなしで昼にしか休憩が無い状態なのですが、よいクールダウンの方法や唇のケアなどありましたら教えていただきたいです。
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(私)
コンクール前だと本当に吹きっぱなしで大変ですよね。
唇のケアはリップクリーム塗って、できるだけ休ませることくらいしか思いつきませんが、冷やしすぎたり、お風呂で温めすぎたりすると、あまりよくないという話は聞いたことがあります。
クールダウンについては、だんだん小さい音で、だんだん低音のロングトーンをして、口の周りの筋肉の力を抜いていくような感じでしょうか。
ほぐしすぎるのもよくないということを聞いたことがありますが、エリック・ミヤシロさんは時間さえあればフラッタリングをしているとおっしゃっていました。
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(Eさん)
ありがとうございます!
いろいろ試してみます!

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(私)
いえいえ、またよい方法見つけたら教えてくださいね!
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トランペットに限らず、楽器を吹くときにはいろいろな筋肉を使います。
筋組織は使うと壊され、その後時間をかけて再生するという特徴を持っています。
ですから、使った後には必ず休ませてあげることが大切です。
筋トレなどをすると、1日バッチリメニューをこなしたら、2~3日はインターバルをとれと言われることがあるかと思いますが、それも上記のようなことが理由です。筋トレを毎日したからといって、効率よく筋肉をつけられるかといえばそうではないわけです。
とはいえ、練習を毎日長時間しなければならない状況におかれることも多々あるかと思います。
そういう時には、いかに休憩をはさむかということはとても大切なことになってきます。
以前バンドジャーナルか何かの記事で、有名なトランペット奏者が「15分練習したら45分休む」ということをお話しされていたのを読んだことがあります。学校の部活ではなかなか難しいことかもしれませんが、15分吹いたら5分でも休むことはとても大切なことです。
では、どんな時に、どうやって休むか。
例えば合奏をしている時だったら、他のパートがつかまっているとき、長い休符が続くときなどに、軽くフラッタリング(唇全体をゆっくりブルブルさせる)をしてみたりするといいような気がします。
それから、できるだけマウスピースを唇から離す時間をつくること
マウスピースを当て続けていると、その部分の血行が悪くなったり、アンブシュアをつくるための筋肉がずっと働き続けて休むことができません。
この2つを実践していくだけでも、バテにくくなりますし、唇に大きな負担をかけずに済むように思います。
あとは、運動のトレーニングでも行うように、ウォームアップとクールダウンをしっかり行うことでしょうか。極端な話、練習時間ピッタリから合奏が始まって、ギリギリまで続くとしても、その前後でウォームアップとクールダウンをする時間は必ず取るべきです。この時間を怠ると、唇を壊してしまうことにもつながりかねません。
休むことを恐れずに、自分を大切に、楽しく楽器と付き合っていきたいものです。
★参考「バテる前に休憩を」 (荻原明先生『ラッパの吹き方』ブログより)
 http://trp-presto.jugem.jp/?eid=10

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