交わりを大切にできる部活を目指して ~一人一人がこころから楽しく奏でる部活にするために考えたいこと~

Twitterなどを見ていると、吹奏楽「部」が悪である、コンクールが悪であるといった論調をたまに目にすることがあります。確かに言えているなと思うところもありますが、自分は吹奏楽部の活動も好きだし、コンクール自体も否定する気はありません。むしろうまく使えば子どもたちを大きく成長させることのできる機会だと思っています。
でも、教育の場で行われる吹奏楽部の活動を考えたとき、指導の仕方によっては生徒を潰してしまうようなことも少なからずあることは確かなことだと思います。一つの価値観だけにとらわれて、独裁的にスパルタ指導がまかり通ってしまうことには問題を感じています。
いくら同じ部活に所属しているからといって、一人ひとり違う人間です。考え方が違ったり、温度差があったりするのは当然のことだといえます。
全く一緒だったら逆に奇妙だし、違うからこそいろんな解釈が生まれて音楽が楽しくなるようにも思います。
そこで大切なのは、平行線をたどるのではなくて、交われる何かを見つけることなのかなと思います。
そのためにはやっぱりお互いの想いを出し合うことって大切で、それ以上に相手のことを分かろうとする気持ちが大切な気がします。
もちろん相手の心が完璧に分かることはありません。でも、分かろうとして傾聴するのと、初めから分からないと決めつけてかかるのとでは感じ方は大きく違うと思います。それは生徒同士でも、教師と生徒の間でも同じことだと思います。
このように、交わりを大切にできる部活にしたいと思うし、一人ひとりにとって楽しく音楽を奏でることにコミットした活動を広げていきたいと思うのです。
それにはまだ自分自身が勉強不足だし、もっと根拠に基づいたことを発信していけるように自分自身を成長させていきたいところです。ただ未熟でも、間違うことがあっても、自分を育ててくれた吹奏楽部、そして所属する子どもたちが生き生きと活動できるように力を尽くしたい。それが恩返しのような気がしています。
大好きな吹奏楽が、大好きな音楽が、大好きな部活が、子どもたちを辛く苦しめるものになるのではなくて、厳しさはあったとしても心から一人ひとりが楽しみながら成長していけるような環境をつくっていきたい。大きな夢なもしれないけれど、それが今の自分の夢です。
今年もコンクールの季節がやってきました。
子どもたちと音楽づくりを楽しんでやっていけるように一人ひとりと対話しながらじっくりとりくんでいきたいと思います。
「この部活に入ってよかった」
そう思ってくれることを願って…。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。