狭くて響かないところでの練習をどうするか?

とある高校生のトランペット吹きさんから「狭くて響きの無いところで吹くと自分の中で圧迫感があってどんどん調子が悪くなります」という相談を受けたので、自分の経験を踏まえてお答えしたことをまとめてみました。
「狭い防音室などで吹くと、やたらに自分の生音が聞こえてきて、自分で響きをつくろうとして余計に吹いてしまったりして、調子を崩すことはよくあることだと思います。
なかなかどこでも同じようにというのは難しいかもしれませんが、一つの考え方はもし外で吹いているときが一番心地よいのであれば、外で吹いている自分をイメージして、どんな音がしてもいい響きで自分は吹けているのだと考えて吹いてみることでしょうか。
調子が悪くなるということは、何かしらその環境に合わせようとして、普段はしていないことをしていることが考えられます。
狭くて響かないところでどうしても吹かなくてはいけないときは、あまり大きな音で吹かずに、部屋のいろんな方向に向かって吹いてみて、一番響きのよい方向を探し出せるとよいかもしれません。きっと、まだましな位置があるかと思います。
あとは先ほど書いたようにイメージですかね。あまりいい答えになっていませんが、参考にしてみてください。」
これに対して、「今日(狭い部屋の中でも)響きの良い場所を探してみて、練習がすごくスムーズに出来ました!」というメッセージを頂きました。
ちょうどよい響きのする場所でいつも練習できるに越したことはないですが、もしあまりにも響かないところで吹かなくてはいけないときには、どの辺の位置で、ベルをどの方向に向けると良いか探究してみることも必要かと思います。
何よりも大切なのは、空間を意識して、自分の音はよく響いているのだとイメージして、無理せずに息の流れに気を付けて吹くことかなと思います。
ご参考になれば幸いです。
もっとこんな方法がある!というご意見もお待ちしております。
※加筆
この生徒さんの学校の音楽室がそのような環境ということで、このようなアドバイスをさせていただきました。
本来はできるだけよい響きがする所で練習する方がよい、とアドバイスをした方が適切だったかと考えます。

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