本番の緊張を味方につけて奏でるための練習法 ~ポイントは息にあり!~

いよいよ中間テストも終わって、コンクールに向けて練習に力が入ってきている部活も多いことと思います。
まだ本番は先のことかもしれませんが、今日は本番でできるだけ緊張しないで演奏するためにはどう練習していけばよいかということを考えていきたいと思います。
まず、本番で普段練習してきた通りに演奏することは難しいことです。それは良い意味でも悪い意味でも本番のテンションの高さが普段とは違う演奏をさせるからです。
では、どうすれば練習してきたことを緊張している中でもできるだけ発揮することができるのでしょうか?
ポイントは「息」だ! 緊張しているときこそブレスを大切に!
いろんな演奏を聴いていてよく感じるのは、緊張のあまり「ブレスが浅い」「息が持たない」「楽器がしっかり響いていない」人が多いということです。
緊張すると体全体がかたまってしまい、ブレスが浅くなってしまうことはよくあることです。
でも、「緊張しない」ようにとか、「体を固めない」ようにというように、「~しないようにしなきゃ」という思考は余計に体を固めてしまう原因になることが多いです。
ではどのように考えればよいのかというと、「息をしっかり吐こう」と考えるとよいかと思います。
人間の体は、息をしっかり吐きだして息が足りなくなると、必要なだけの息を取り入れる能力を持ち合わせています。
だからこそ、緊張したらまずゆっくり深呼吸して、体の中にある空気を出し切ってからブレスをしてみてください。きっと、いつも以上にたくさん吸うことができるのではないでしょうか?
フレーズやノリを大切に! どんな音楽なのかを考えて練習してみよう!
次に気になっていることは、ブレスの前の音が極端に短くなってしまったり、ただリズムを追いかけているだけで音楽に抑揚がなかったりしてしまうことです。強弱なども含めて表情記号を活かして演奏することなども緊張するとできなくなってしまうことがあります。
音源を聴くのも一つの手段ではありますが、できれば譜面を読み込んで、どこからどこまでが1フレーズなのかとか、どこの拍に重みをおけばいいのかとか、そういった楽曲分析をしっかりしてみましょう。楽曲分析をすることでずいぶんと吹きやすくなることはあります。
何より、これから演奏しようとする曲を心から奏でたいと思っているか。演奏していて楽しいか。その曲のことが好きでたまらないか。もしかしたら究極はそこにあるのかもしれません。
コンクールに限ったことではありませんが、本番で緊張するなと思った人は、ぜひ試してみてください。
(部内通信より)

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