「人間が奏でる音楽」を大切に ~Tpレッスン記録~

昨日は今年2回目のラッパのレッスンでした。今回も1時間みっちりアーバンを見て頂き、収穫の多い時間となりました。ここではそのレッスンの記録をまとめておきたいと思います。
◎アーバン 150の練習曲 No.58~62
実音H, C音での3番トリガーの操作
今まで私はずっと3番トリガーの操作が苦手で、きちんと操作することから逃げてきたところがありました。ここ数回のレッスンで、実音H,C音が出てくることが多く、そこをズバリと指摘されました。そこで先生に教えて頂いたように楽器の持ち方から、トリガーの動かし方まで今までとは少し変えるようにして練習をしてみるようにしたところ、少しずつですができるようになってきました。当たり前のことですが、なぜ苦手なのか原因を追及し、そして苦手から逃げず諦めずに練習することは改めて大切だなと思いました。いきなりはできなくても、必ず積み重ねってあるものだなと思います。まだ自然にはできるようになっていないので、この先も課題として認識して頑張っていこうと思いました。

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和声感を持って吹くこと
和声感をもって吹くことで、音がただの羅列でなく意味を持つようになり、格段に吹きやすくなることを改めて実感しました。「和声の中にいる」というイメージを持てるか。ただ音符を追いかけるのではなくて、頭の中でソルフェージュができていて、それを表現するために奏でる。そういったプランを立てて練習することって大切だなと思いました。

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指にとらわれずに音を鳴らすこと
複雑な指使いになると、どうしても指ばかりに意識がいってしまい、息の流れが停滞してしまいがちになったり、口先だけで息を出すようになったりしてしまいます。まずは基準となる音を「体に圧をかけて息を押し出す(=弓を思い切り引っ張っておいて、軽く弾く)」くらいのつもりでしっかり鳴らし、その勢いでフレーズ全体を奏でられると全体がいい音で鳴らせるように思いました。

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◎アーバン 最初の練習曲 No.16
ブレスがあってこそ音楽がある
ついフレーズが途切れないようにどんなときも瞬間的に吸わなくてはという習慣ができてしまっていたけれど、曲に合わせたブレスをすればいいわけで、それが人間らしさであり、人間が奏でる音楽だということ。音楽が流れていて、その流れの一環としてブレスがあると考えることが大切なのだと改めて思いました。考えてみると当然のことだけれど、普段譜面を目の前にしたとき、ついつい「楽器を吹く」ということに一生懸命になってしまって、そうした大切なことを忘れがちになっていることに気づかされました。よく響くいい音で、息の流れ、音楽の流れを止めずに奏でていきたいものです。
◎アーバン シンコペーション No.5
・小節頭の音でストレスをためておき(=弓を思い切り引く感じ)、そのストレスを開放することで、次の小節まで勢いよく的を破っていくようなイメージで吹いてみる。

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◎アーバン 付点8分音符と16分音符 No.16
・16分音符をしっかり止めてストレスをかけることで、次の音が自然に跳ねるようにする。
・1個1個の音符を追いすぎるとわけが分からなくなるので、頭の音に意識をむけ、残りの音はそれに付随する「刺繍音」ととらえて吹いてみる。
◎アーバン 8分音符と2つの16分音符 No.23
・フレーズがどのかたまりになっているのかを考えて吹く。アウフタクトの音楽になっているので、アウフタクトで勢いをつけて、かたまりごとに一気に吹いてみる。
◎アーバン スラー No.18
・高音になるにつれて口を締めて出そうとする傾向があるので、そこに気をつけて練習する。
・顎がどれだけ動かせるか(実際には下唇の下辺りが動くようなイメージ)でコントロールは決まる。
なんだかんだラッパを始めて25年になるけれど、時折自分は成長しているのだろうかと落ち込むこともたくさんあって、でもただ吹くのが好きだからという理由で、なんとなく続けてきた面は否めません。
でも、昨年からしばらくぶりにレッスンに通うようになって、自分の演奏を客観的に聴いて頂く機会が増えて、苦手なところも再発見できたし、良いところも認識することができて、ラッパを吹くのが今までよりもさらに楽しくなったし、自分なりにだけどできるようになったことも増えてきたと思う。そしてもっとラッパが好きになった気がします。
本当に素敵な先生に恵まれて、素敵な仲間たちに囲まれて、こうやって楽しくラッパを吹く機会が与えられていることにただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
自分には音楽的なセンスもないし、不器用だし、知識も技術も努力も全然足りません。でも、だからこそできることもまだまだ沢山あるし、まだ知らない音楽の世界を開拓することができると思いたいところです。自分と音楽の関係がこれからどこへ向かっていくかは自分でも謎だけれど、固い絆で結ばれていることは確かだと思うからです。
音楽は一握りの能力のある人たちだけのものではなくて、誰でも楽しむことができるものだと思います。もちろん専門家として成功するのは一握りの人かもしれないけど、自分はその他大勢の一人として、自分なりに音楽と深く関わっていきたいと思うし、そう望む子どもたちのサポートを少しでもしていきたいです。
もし音楽がなかったら、きっと自分は学校にも行けなくなっていただろうし、教員になんてなっていなかったと思います。今好きなことをやれているのも音楽と出会えたからで、そのお陰で出会ったたくさんの大切な人たちからもいろんなことを教えてもらいました。だからこそ音楽への感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張っていこうと思います。

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