長時間チューニング地獄から抜け出すには?② ~スケールチューニングの導入~

以前も「長時間チューニング地獄から抜け出すには?」というタイトルでブログを書きました(http://rapparapa.at.webry.info/201404/article_17.html)が、今日はその続編です。
一昨日の合奏前のチューニングを見ていたところ、長時間チューニング地獄にはまりかけてしまっていました。
具体的には
①チューナーを使って個人でB♭の音を合わせる
②パートでB♭の音を合わせる
③グループごとにB♭の音を重ねていく
④全体でB♭の音を合わせる
という、比較的スタンダードともいえるチューニングの仕方なのですが、個人やパートで合わせてきたはずなのに、合奏の場所に行って、全体で合わせるとなるとまたずれてしまい、再び個人やパートで合わせることになってしまうという悪循環をたどっていました。
練習後、チューニングや基礎合奏を仕切るインスペクターの生徒と相談をしたのですが、彼女たちも困っている様子だったので、スケールチューニングを導入することを提案してみました(下図)。

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これを導入しようと思ったのは、B♭の音だけ無理やり合わせたとしても、一人ひとりの中に音程の幅の感覚や音の位置のイメージがないと曲中の音程は合わないし、チューニングの意味がなくなると思ったからです。
本当は、曲で並んでいる音の順番で、自分の音程のクセを分かっていることが大切だと思います。その感覚を持ちながら自信を持って吹いて、周りをよく聴いて合わせていけると、「音のブレンド感」というやつが生まれてくるように思います。あらゆるところにアンテナを張り巡らせて、どんどん発信も受信もできることが理想だったりします。
そして何より大切なのは、その楽器が持っているはずの「いい音」のツボでしっかり鳴らすことを心がけることです。ツボにピシャッとはまった音は、よく響くし、他の楽器とも共鳴して聴いていて心地よいハーモニーを生み出します。
「自分が音をつくりだしている」ということを忘れず、機械に操られずにに音づくりをしていきたいものです。
(Twitterまとめ)

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