アンサンブルコンテスト地区大会、2日間の日程が終了しました。
生徒たちが望む結果ではなかったので、さすがにこの日に向けて頑張ってきた生徒たちの表情はかたいものでしたが、同時に「自分たちができていないことは全体の課題でもあるから、そこを全体で共有できるようにこれから頑張りたい」という前向きな発言もあり、アンコンへの取り組みを通じて一人ひとりが大きく成長したなと頼もしさも感じました。
正直なところ、練習でとてもよい響きがつくれていただけに本番でかたくなってしまったのは残念だったけれど、一度でもできたということは、できるようになったことがあったということだと思います。
だからこそ、できなかったのが実力なのではなくて、一度でもできたこと、それが本来の実力なのだということを忘れずにいたいものです。
できないことをできるようにするために、どうすればよいかを考えて行動することも大切です。
でも、できるようになったことに気付いて、なぜできるようになったかを分析することも大切なことです。
できないことを課題としてあげて、それをクリアしていくという思考で練習すると、どうしても「できない自分」と向き合わなければならず、マイナスの思考サイクルに突入しがちです。
でも、どうすればできるようになるかを分かった上で、できるようになったことを積み上げていくという思考で練習することができれば、プラスの思考サイクルをつくり出すことができるように思うのです。
あとはその実力を本番で出せるために「維持できる力」を養っていくことができるか。
その実力に磨きをかけていくことができるか。
賞に一喜一憂するのではなくて、自分たちが奏でたい音楽のために何ができるか、今回の経験を通して何を得ることができたかを考えて、自信をもって前に進んでいってほしいと思います。
例えば木管だったら歌い方、フレーズの取り方は本当に上手くなってきたし、金管は和声の感覚がだいぶ良くなってきたように思います。他校との比較の中ではまだ「銅賞」かもしれないけれど、確実に進歩した面もあります。そういう自己評価を正しくすることで、メンバー以外の部員にも今回の経験を伝えて欲しいところです。
でも、やっぱり顧問としては自分たちの指導力不足を痛感するところです。これ以上、頑張っている生徒たちに悔しい思いばかり続けさせたくないと思います。もっと勉強して研究して自分自身も磨かなきゃだし、もっと生徒とコミュニケーションをとって音楽を追究していかなきゃです。
まずは自分から頑張るぞ!
(Twitterまとめ)