歌うことから音楽は始まる ~練習に歌を取り入れる~

昨日は午後からラッパ漬けの時間を過ごしたものの、練習不足を感じ、悔しかったので、帰り道にカラオケ店で練習してきました。
ずっと吹き続けるのもバテてしまうので、ラッパ吹いて→ちょっと歌って→ラッパ吹いて→…を繰り返していたのですが、そうしたら何だかすごく調子が良くなったのです。
やっぱりしっかり発声をするときの体の使い方や息の使い方、楽器に直結するなぁと改めて実感する出来事でした。
私は決して歌が得意な方ではありません。でも、カラオケの採点機能を使って、できるだけ順位を上げていくためには、声量もしっかり出していく必要があるし、音程もきちんととらなくてはいけません。それを意識して、声がひっくり返る覚悟で熱唱してみたところ、得点はどんどん上がっていきました。得点が上がり、順位が上がるとやっぱり嬉しいものです。ラッパの練習をしに行ったはずなのに、気づいたら歌にも燃えている自分がいました。
でも、そうやって息を前に出していくことって改めて大切だなと思います。昔、コンクールの審査員の先生が「日本人は”外から内へ引く”文化、西洋人は”内から外へ開く”文化」と表現されたことがあったけれど、積極的に声を出していくことは、楽器の音にもハリが出るようになるし、楽器本来のツボに当たるようになって、結果として音程がはまることも多い気がします。
初めは練習不足でどこか自信がなく、内にこもったような音で吹いていた自分でしたが、2時間のカラオケごもり生活を終える頃には、音が前に飛ぶようになっていたし、ハイトーンも力まずに吹けるようになっていました。
考えてみると、コンクール強豪校と呼ばれる学校でも歌を練習に取り入れている学校は多いような気がします。合唱をさせたら、合唱部に負けないくらい素敵なハーモニーを聴かせてくれる学校も少なくありません。
やっぱり、音楽をやる上で、「自分」という楽器で奏でることができる歌というものは基本中の基本のように思います。上手いか下手かはともかくとして、歌うことが好きになって、思いきり自分の中にある音楽を表現しようという積極的な姿勢が生まれることは、奏でることができる音楽の幅を広げるような気がします。
安心して自分を表現することができる空間をつくること、そしてその中で思い思いの音楽を思いきり歌う環境をつくること、それが今の自分の仕事なのかもなと思います。
今までも練習に歌を取り入れてきましたが、よりその意義を感じることのできた練習でした。頑張っていきたいと思います。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。