部活に対するやる気がなくなったと感じたら…

これから吹奏楽部はコンクールシーズンをむかえます。
コンクールは限られた曲に集中して取り組める良い機会である反面、毎日練習を繰り返していくうちに、これでよいのかと疑心暗鬼になってしまうことも少なくありません。
また、部活に対する意識の差が表面化して、「なんで自分はこんなに頑張っているのに、みんなはしらけているんだ」「なんで自分はこんなに頑張っているのに、分かってもらえないんだ」というような思いを抱えることも少なくないかと思います。
そういうときこそ自分に問いかけてみることも大切です。
「自分はどんな音楽が奏でたいのか」
そこにすべての答えが詰まっているはずです。
どんなに好きなことであっても、同じことを頑張り続けていると、息が詰まりそうになることもあります。そう感じてしまう自分を否定するのではなく、誰にでも起こり得ることと受け入れて、時々立ち止まってみることも大切なのかもしれません。
もし、そこで本当に部活を続けることが自分のマイナスになるということしか思い浮かばなかったら…。
残念ながら、部活を辞めた方がよいこともあるかもしれません。音楽は部活でなくともできるわけですから。
もし、そこでやっぱり部活がかけがえのないものだと感じることができたのなら…。
なぜ、今部活に対してやる気が起こらないのかを具体的に考えてみるのが良いかと思います。
なかなか上達しないから?
人間関係が上手くいかないから?
時間が上手く使えないから?
体調がすぐれないから?
初めは「なんとなく」やる気が起こらなかったとしても、よくよく考えてみると理由は見つかるはずです。
理由が見つかったら、それをどうやって解決していくかを考えたり、次のように発想を転換していけばいいかと思います。
少しでも上達しているところはないか?
うまくいっている人間関係はないか?
無駄に過ごしてしまっている時間はないか?
充分に休養はとれているか?
こう考えていくだけでも、思考がマイナスのサイクルに陥らずに済むような気がします。
中学、高校のそれぞれの三年間は人生で一回だけしかありません。
渦中にいるときは勉強、部活、その他もろもろで忙しすぎてつらくなることもあるかもしれませんが、その時にしかできないことに周りが見えなくなるくらい熱中して取り組むことは、大人になってから必ず武器になります。
だからこそ、結果だけにとらわれず、本当に自分がやりたいことをとことん追求していくことは大切だと思います。ただ根性で頑張ればいいわけじゃないけれど、自分の意志で「好きだ」と思って頑張り抜いたことは揺るぎのない自己肯定感を自分の中につくりだしてくれると思うのです。
だから、できれば部活を辞めようと思ったときにはいったん立ち止まって、辞めた後の生活を想像してほしいと思うのです。
もし、その生活の方が自分にとってとても大切なものだと感じられたら辞めることも選択肢の一つだと思いますが、一度辞めてしまったら、もう一度入り直すには相当の労力が必要になります。
他に自分が本当にやりたいことがあって、それが自己肯定感を高めてくれるものであるならば、部活を辞めても大丈夫だと思います。それは、自分が前進しようと思っての判断だからです。
今まで部活を辞めた生徒のその後の生活を見てきて、「続けていればよかったのにな」と思うこともあるし、「辞めて表情が明るくなったな」と思うこともあるし、人それぞれ様々です。
いずれにせよ、部活にマイナスの感情を持ったまま辞めることは、あまり良い結果になるとは思いません。「辞める」という決断をするときには、自分のこれからの生活に前向きになれたとき、それが一つの判断基準になるような気がします。
(Twitterまとめ)

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