コンクールの選曲をどうしていけばいいのか ~金賞よりも大切なこと~

今の自分に合った目標をどのあたりに設定するのかということは、意外と難しいことです。
ちょっと背伸びしすぎても出来なすぎて自己否定に陥りやすいし、楽勝すぎる目標では達成感もそんなに得られません。
ちょうどよい目標を見つけて、それをやりたいからやる、それが理想的なわけですが、なかなかそれを見つけていくことは難しいことだと思います。
部活での選曲のことを考えてみてもそうです。
やさしすぎる楽曲では部員たちはすぐに飽きてしまうし、難しすぎても息苦しくなってしまいます。
だからこそ、指導者がメンバーの良いところを充分に知った上で、それを伸ばしていけるような楽曲、ワクワクしながら自分たちの力を磨いていけるような楽曲を選ぶことは大切なことだと思います。
これからコンクールの今年の自由曲を選ぶ団体も多いと思います。
自分もかつては「今年のコンクールにおすすめ」といわれている曲や、過去に良い結果を残している学校が演奏していた曲の中などから選曲をしていることが多かったように思います。
もちろん、それがちょうどメンバーの良いところや意欲と重なって、結果的に良かったこともありますが、「先生が選んできた曲をやらされている」と思わせてしまったことも少なからずあります。
ついコンクールの選曲となると、「勝てる曲=金賞が取れる曲」という思考に陥りがちですが、単に金賞をとっている学校がよく演奏する曲や、聴き映えがしそうな曲を選ぶのではなくて、本当にそのバンドの良さを伸ばせるような曲、みんなが賞のためだけでなく、心から音楽を楽しんで演奏することができる曲を選んでいけるといいなと思います。
それが結果として、一番メンバー一人ひとりの意欲をかきたて、そのバンドにしかできない音楽づくりをすることができると思うからです。
そのためには、指導者やメンバー自身が自分たちの良いところをよく知っていたり、どんな音楽をつくりたいか、どんな音楽が好きなのか、互いに理解し合えていることが必要だと思います。
そして、曲をいっぱい聴いて、たくさんある曲の中から潜在的にある向上心を掻き立てるものを選べたらいいのだと思います。
(Twitterまとめ)

吹奏楽曲プログラム・ノート―秋山紀夫が選んだ689曲
エイト社
秋山 紀夫

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 吹奏楽曲プログラム・ノート―秋山紀夫が選んだ689曲 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。