サウンドをブレンドするには? ~よいサウンドをつくるために~

「もっとブレンドしたサウンドを!」
よく、コンクールの講評用紙に書かれたりする言葉です。
では、サウンドをブレンドしていくためにはどうすればよいのでしょうか。
よいサウンドをつくるには、いくつかのポイントが考えられます。まず下のチェック項目を確認してみましょう。
□ その楽器本来の“いい音”で楽器を鳴らせているか?
  → その大前提として、自分の楽器の“いい音”“目指したい音”が分かっているか?
□ 自分が出そうとしている音の音程、音色などを理解して演奏しているか?
□ 美しいハーモニーがどんな響きか知っているか?
□ その場その場での自分の役割を把握し、どのようなバランスで演奏すればよいか分かっているか?(自分だけ浮き出てしまっていることはないか?)
  →ピラミッド型のバランス構成(低音は厚く、高音はそこに軽く乗っかっていく)を意識しているか?
□ 合奏のとき、周りの音までしっかり聴くことができているか?
  → 周りを聴く余裕ができるまで、自分の譜面をさらいこむことができているか?
サウンドをブレンドするには、もっと他にもポイントはあるかと思いますが、まず上記に書いたようなことができていることが求められます。
ブレンドをするためには、自分だけが出過ぎてはいけません。でも、バランス上もっと出なくてはいけないこともあります。
音楽はナマモノ。
特に大人数で演奏する吹奏楽では、演奏者同士が絶妙なかけひきをしながら、バランスの良いサウンドをつくっていくものです。「音」という手段を使って、互いに会話をしながら楽しんでいくものです。だからこそ、面白いのではないかなと思います。
合奏中もよく話をするのですが、同じpやfであっても、全体のバランスを考えた時には、その都度音量や音色が変わってくることは当然のことです。こうしたバランス感覚を養うには、どうしても自分の耳を鍛えていくしかありません。
今はチューナーの価格もだいぶ安くなって、多くの人が個人持ちでチューナーを持てる時代になりました。でも、ピッチを気にするあまり、チューナーとにらめっこしているようでは、いつまでたっても自分の音程感覚やバランス感覚を養うことはできません。もちろんチューナーで自分の音程を確認することも大切ですが、せっかく合奏をしているときには、周りの音に耳を集中させて、「合わせていく」「溶け込ませていく」という意識をもつようしにしたいものです。
「良い響き」を知って、それが再現できるようにイメージをしながら演奏する。うまくいかなかったら原因を考えて、それを取り除く練習をする。この繰り返しによって、バンド全体のサウンドはブレンドされていくのだと思います。そしてその大前提として、「互いに会話をしよう」「互いの存在を認め合おう」という信頼関係が絶対必要なのです。部活の中でも、互いの関係を見つめ直し、安心して音で会話の出来る集団を目指して欲しいと願っています。
(部内通信より)

ウインズ「ハーモニー・トレーニング」 [DVD]
ブレーン
2005-05-10

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウインズ「ハーモニー・トレーニング」 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。