30分でできる毎日の基礎合奏メニュー ~他校から学んだことを元に~

先日、他校に練習見学に行ってきました。改めて基礎の大切さ、特に一人ひとりがしっかりと響く音で楽器を鳴らしたり、互いによく聴きあったりすることで、ここまで音が変わるのかと痛感しました。やっぱり、いろんな学校の実践を直に体験させていただくのは勉強になりますね。
今回はその時に教えて頂いたことを元にして、生徒たちと相談してつくった基礎合奏メニューをご紹介したいと思います。
30分でできる毎日の基礎合奏メニュー
0.準備
部活に来た人から順番にセッティングを完了させ、楽器を準備して着席。そのあと、時間になったら出欠をとる。
1.ブレストレーニング(5分)
 <パターンA>
  ・お腹に両手をあてて行う。
  ・4拍吐く→(2拍吸う→2拍吸う)×4回
 <パターンB>
  ・左手の親指を3 mmくらいくわえ、右手をお腹にあてて行う。
  ・4拍吐く→(8拍吸う→8拍吸う)×4回
2.音出し(8分)
・各個人で決めたメニューで行う
・ハーモニーディレクターでBb Durのハーモニーを鳴らしておき、それを意識して各自
 チューニングをしておく
3.チューニング(10分)
・一人ずつ確認していく(順番は 木管→金管→全体)
  ※ 基本的にチューナーは見ず、ハーモニーディレクターの音を聴いて合わせる。
  ※ 高低は前に立って仕切る人が指摘する。
4.デイリートレーニング(7分) 
・ユニゾン→スケール×3→カデンツ→アルペッジョ→リップスラー
※「JBCバンドスタディ」 p.1
  http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/score_text/jbcbandstudy/
これ以上できる日は、リズム練習やコラールの練習を入れると効果的かと思います。とにかく、基礎合奏は「合わせる」という意識を高める上でも重要ですし、毎日同じことを繰り返し取り組むことで、バンド全体や個々の調子を確認する良い機会になると思います。
まだまだ細かいところは時間をかけて詰める必要はありますが、毎日意識的に続けていったら効果が出てきそうな気がしています。やっぱり練習時間が少ない分は工夫と意識の向上が不可欠だなと改めて思っているところです。当面、生徒たちが主体となって前に立ち、しばらくこれでやっていこうと思っています。
これも他校の先生にいろいろ相談に乗っていただき、たくさんのことを教えていただいたから思いついた練習メニューです。学ぶ環境があることに感謝しなくてはと思いますし、これからもいつでも学ぶ姿勢を忘れないようにしたい。人に何かを伝える立場として、本気で伝えられるものがなくなったり、向上心がなくなったらお終いだと思うので・・・。

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