スランプだなと思ったら… ~私のスランプ脱出法~

誰でも一度はスランプに陥ることがあるかと思います。
私も最近でこ調子を崩すことは少なくなりましたが、全く音が出なくなったり、息が常に漏れ出したりして、結構深刻な状態になったことは何度もあります。
中学時代のコーチには「スランプって言葉はコンチェルト一曲吹けるようになってから使え!」と叱咤されたこともありますが(基本が定まるまでは波があるということをおっしゃりたかったのかと思います)、少なくとも「調子を崩す」=「スランプ」ととらえるならば、初心者であってもプロの方であっても、スランプに陥ったことは一度はあるのではないでしょうか。
楽器でも、体調でも、心でも「スランプだな」と思ったときは、基本的には「休め」のサインだと思った方がいいと思います。おかしいなと思いながら無理してやればやるほど、歯車は噛み合わなくなってくる。時には立ち止まってしまうことの方が多いので、休むことも大切と割り切って、思い切って休んでしまうのも手だと思います。そうすることで、また新しい気持ちで物事を始めるためのエネルギーを蓄えられると思うのです。
ラッパの場合は、吹かないのが一番と言われるのですが、本番前だとそうもいかないですよね。
前に調子を崩したときにレッスンで言われたのは、「音を鳴らすつもりにならずに唇をただ振動させることだけ考えて、ppで真ん中のFの音がノーアタックで自然に鳴るポイントを探っていけ」と言われました。文字で伝えるのは難しいのですが、それをしばらく続けていくうちに、だんだんと調子が戻ってきました。あと、調子を崩しているときは、スラー(特にリップスラー)や大きな音は控えた方が良いそうです。
本番前だと、曲練ばっかりで力みすぎていたり、精神的に緊張して調子を崩すこともあると思います。特にラッパ吹きは「自分が引っ張らなければいけない」と自分を追い込みがちです。
私見ですが、できるだけ唇を休ませてあげることとと、本番前だからこそ基礎に忠実に、ウォームアップとクールダウンをしっかりやった方がよいかと思います。また、「~しなければいけない」ということから、「失敗を赦してあげる」という思考の毒抜きをしてあげることも大切なように思います。
スランプと上手く付き合いながら、上達していきたいものです。
抜け出すたびに、上手くなるためのコツを必ずつかんでいるはずですから・・・

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