自分から積極的に動いていく部活にするには…

吹奏楽は、一人ひとりが自分で音を作り出し、それを互いに合わせていって初めて成り立つ音楽です。もし全員が「ここは誰かが吹いてくれるだろう」と思って、音を出さなかったらどうなるでしょうか? 指揮者が「せーの!」と合図を出したところで、誰の音もせず、音楽は始まりませんよね。本当は「みんな裏切らないで一緒に音を出してくれるはず」という安心感を持っていれば、怖がらずに音を出すことができるし、それが一番よい状態なのだと思います。
しかし、残念ながらその安心感がまだ部活全体のものにはなりきれていないことも多いかと思います。だからといって、安心感の持てる雰囲気というのは、誰かが勝手につくってくれるものでもありません。そこにいる一人ひとりが、少しずつ勇気を持ち寄って、自分のできることを見つけて、積極的に関わっていくことが求められます。まず、今の自分の部活への関わり方を見て、「自分のできること」を考えてみることが必要になってくると思うのです。一人ひとり、この「自分のできること」は違っても構いません。それは、「後輩と積極的に関わる」ことであったり、「反応を良くする」ことであったり、「意見を言う」ことかもしれません。また、あいさつや返事の声を積極的に出していくことかもしれないし、準備や片付けを言われなくても手伝うことかもしれないし、指示される前に今やれることはないか人に聞いてみることかもしれません。
その小さな第一歩の積み重ねが、互いの信頼関係を構築することにもつながるし、部活の雰囲気を変えると思うのです。

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