人の笑顔は笑顔を呼ぶ ~場の雰囲気はそこにいる人の想い次第で決まる!~

先日、新入生歓迎の意味も込めて、校内ミニコンサートを開催しました。
たくさんの新入生、生徒や先生方に聴きに来ていただき、とても楽しいステージとなりました。
普段の練習では、不安なのか必死に譜面にかじりついて、なかなか顔も上げてくれない部員たちですが、本番のステージでは笑顔があふれていて、吹いていないときも曲に合わせて自然と体を動かしたり、お客さんたちを惹き付けるパフォーマンスをしていたのがとても印象的でした。
奏者が楽しそうだと、聴いているお客さんも笑顔になる。
その雰囲気を感じて、奏者はもっと楽しく演奏するようになる。

そんな連鎖が起きるからこそ、本番でしか得られない臨場感というものが生まれる気がします。どうせなら奏者にとってもお客様にとっても楽しい時間を過ごせる本番にできたら嬉しいものですよね。
同じことが普段の練習でも言えるような気がします。
指揮者が仏頂面していたら、奏者は不安になり、力み、ミスを誘発します。奏者が自信のない演奏をすると、指揮者は不安になり、もっと表情が固くなります。こうした負の連鎖が起こらないように、指揮者が笑顔でいることはとても大事なことだと思います。
どうせだったら、何かに追いつめられるのではなくて、楽しさの連鎖の中で、音楽を追究していく真の楽しみを味わえたら幸せな気分になれる気がします。物事をとことんまで追究するということは、生半可なことではありません。だからといって、奏者の不安をあおったり、萎縮させてしまうような指導をすることで精神的に追い込んでしまっては、結果として奏者にとっても指導者にとっても不幸な結果を招くような気がします。
その場の雰囲気は、そこにいる人たちがつくり出すものです。どうしても辛かったり悲しかったりするときに無理してでも笑顔でいろとは思いませんが、笑顔は連鎖してその場に安心感を与えるもの。
そんなことを思いながら、昨日は合奏をしてきました。
私は笑顔でいることも、テンションを上げることもあまり得意な方ではありませんが、いつもよりテンションを上げて、できるだけ一人ひとりの表情を見ながら、「一緒に楽しもうぜ!」という気持ちで合奏を進めたら、いつもより音の反応も良くなったし、生徒たちの表情も柔らかく感じました。改めて、“前に立つ”という責任を感じるとともに、まだまだ全体の雰囲気を良くしていくことができるなという自信にもつながりました。
これからも部活に授業に、できるだけ自分も笑顔でいることを大切にして、子どもたちにとって安心できる場をつくっていきたいと思います。

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