言い方、伝え方次第で雰囲気は良くなる!

残念ながら、音楽をやっていると次のような声を耳にすることが少なからずあります。
「そんなんじゃダメだね」
「あんな下手なのによく続けてるね」
「自分が何とかしてやってるんだ」
「何でできないのか分からない」

このように人のことを決めつけて否定するような言葉を聞くと辛くなります。誰の心の中にも宿る感情かもしれませんが、発することで生じる負の影響は大きいものです。
批判的思考を持つことや、人に指摘をすること自体は悪いことではないと思います。むしろ言われたことに疑問を抱かずにそのまま鵜呑みにするだけでは危険なこともありますし、人から指摘されることで気づけることもあるからです。
ただ言い方や伝え方次第で、相手がどう受け止めるかは大きく変わるものです。せっかくいい視点からのアドバイスだったとしても、否定的な言い方や一方的に決めつけられる言い方だったりすると、萎縮してしまったり、反感をもったりしてしまうことも少なからずあると思います。
それが継続的に行われてしまうと、受け取り手は言われることから逃れたいという思考になっていきます。いつも否定されたり、怒鳴り付けられたり、決めつけられたりしていると、プラスの指摘も素直に受け取れなくなることがあります。
そうなってしまうと、なかなか自分にも自信が持てなくなってしまいますし、「音楽をしたい」という気持ち以前に「間違えてはいけない」「外してはいけない」という思いが助長されてしまったり、挙げ句の果てには「自分は音楽をやっていていいのだろうか」「自分は存在していていいのだろうか」というところまで追い詰めてしまうことにもつながってきます。
先日、中高時代の部活の友達と久しぶりに会ってきました。その時、「昔は部活に熱心すぎて、自分のことを受け入れてもらえないようで怖かったし嫌いだったけど、先生になってだいぶ丸くなったね」と言われました。今もそういうもころは残っているような気もしましたが、昔は本当に視野が狭くて、人の気持ちを考えずにやっていたなと思いました。
あの頃の自分は自分で多分一生懸命部活をやっていたのだけれど、自分が考えていること以外の考え方を受け入れることができなかったように思います。それに加えて、とても威圧的に仲間にも当たっていたような気がします。
吹奏楽は集団で取り組む音楽です。だからこそ、いろんな考え方や感じ方を大事にする必要があると思うし、それによって成長する面も大きい気がします。
自分の価値観しか見えなくなることはとても怖いことです。いろいろ思うところがあったとしても、一方的に決めつけるのではなくて、相手がどのように考えているのか、感じているのかを察する努力をすることは、どんな関係を築く上でも必要なことです。それを怠っては結局自分も受け入れてもらえません。
できることなら、同じことを伝えるときにもプラスになる言い方を考えていきたいものです。特に指導をする立場にいる先生や先輩は気をつけたいところです。
部員同士であっても、お互いそのように配慮できれば、本当に言いたいことを言い合える関係をつくれるような気もします。
せっかくなら、人とは高め合える関係でいたいものです。物事を一方的に決めつけて、変な批評家にならないように気をつけたいところです。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。