基礎合奏でATをやってみた。~ある日の部活の一場面~

今日は久々に基礎合奏をやらせてもらう機会があったので、アレクサンダー・テクニークで学んだことを応用して、姿勢と呼吸について時間をとってやってみました。
【姿勢について】
「頭が動けて、体全体がついてきて」という感覚をつかむために、次のようなことをしてみました。
①首をぐしゃっと固めてみる
②そのまま楽器を吹いてみる
→思うように吹けずに皆苦笑い
③ぐしゃっとするのをやめて、頭が前へ上へ引っ張られるように意識する
→全員の視線が一気に上がった
④そのまま頭が上にあることを意識し続けて、座骨で座って吹く
→音はもちろん、見た目の雰囲気も堂々としていて劇的に変わった!
この実験、一人で試してみても変わったことがよくわかるのですが、大勢でやってみるほどその効果が歴然と分かるものだなと改めて思いました。
生徒からも「響きが出てきた」という感想があがるほど、ほんの一瞬で音の響きが良くなります。
ともすると私たちの体はすぐに重力に負けてしまいそうになるけれど、「頭は前に上にある」という意識を持つことで、体全体が自由に動ける状態をつくっておくことは大切だなと思いました。
【呼吸について】

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呼吸と横隔膜や腹筋との関係を説明した後で、「息は吸わなくてもいい」という実験もやってみました。
①息を吸わないで16拍ロングトーン
②16拍の間に腹筋の力も借りて息を吐ききる
③お腹をゆるめて、必要なだけ息を取り入れる
④再び16拍ロングトーン
みんないい音で無理なく吹いていました。吐くことに意識を向けることで力みは抜けるものだなと改めて思いました。
管楽器は息が流れなければ音が出ません。でも、体の中に通常残っている残気量を無視してより多くの息を吸おうとしたら、体の力みに繋がりかねません。必要な息を必要なだけ取り入れて、適切な量吐き出すことで、より楽に楽器を奏でられるような気がします。
「吐けば息は入ってくる」をいつも意識していたいなと思いました。
やったことはATのレッスンの受け売りですが、実際に生徒たちがガラッと変わると嬉しいものです。こうやって、楽に楽しく音楽を奏でられる仲間を増やしていきたいなと思います。

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