吹奏楽コンクール考⑭ ~教育における吹奏楽の課題点~

高校野球の越境推薦入学と同じように、吹奏楽推薦も盛んになってきているといいます。頑張ってきたことを評価される生徒にとっては良いと思うが、教育的にはどうなのだろうと思います。
お金のある学校が優秀な人材と豊富な楽器を揃えて大会で名をあげる。コンクールで勝つことだけが持て囃される。何か違う気がするのです。
コンクールで良い演奏をするために日夜練習に励んでいる子どもたちのことを否定する気は毛頭ありませんし、決して恵まれたとはいえない環境の中で活躍しているバンドがあることも理解しています。
問題なのは、それを利用しようとする大人たちがいることです。純粋に吹奏楽を楽しんでやろうとしている子どもたちの心情を利用して利益や名声を得ようとするのはやっぱりおかしいような気がします。
コンクールは確かに目に見える形で結果にも表れるし、子どもたちが大きく成長するチャンスではあると思います。でも、そこだけに目が眩んで、音楽を心から楽しむという本質を忘れてしまったら、それは教育現場における吹奏楽指導とは呼べないような気がするのです。
吹奏楽部を取り巻く環境は様々です。
これからもいろいろ考えて、少しでも純粋に健全に活動が行えるように微力ながら努力していこうと思います。

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