保留することと充電すること ~決断は焦らなくていい~

久々の更新です。最近いろいろ考えることがあって、考えがまとまらないことが多かったので、書きためていたものがちょこちょこあるのですが、これからまた少しずつ更新していこうと思います。
さて今日の記事は、前にも似たような記事を書いた覚えがありますが、「やる気がなくなったときどうすればよいか」ということについて書いていきたいと思います。…というのも、最近自分自身が何かとマイナス思考になることが多く、何事にも前向きになることができなかったからです。
結論から言うと、音楽を聴くのも嫌で、楽器を吹くことが苦痛で、周囲の人との関わりも煩わしくなったら、いったんその場から離れてしまうことも必要なことだと思います。
もちろん、そうかんたんに離れられる環境にない方もいらっしゃるでしょうし、そうたやすく割りきれないことも多いかと思います。
そのようなときは、物理的に距離をおくというよりは、精神的に距離をおく、という手段を用いるとよいような気がします。たとえ物理的に離れることができなくても、自分の心の中でどう思うかは自分の支配下におかれているわけですから、意識をし続けることでコントロールすることは可能です。
例えば、どうしても気になる言動をする人が近くにいる場合、「あなたはそう考えるのね」とだけ聞いておいて、それ以上そのことについて考えないようにすることはやろうと思えばできるはずです。
このとき必要になってくるのが与えられた選択肢に対して、「Yes」「No」の二択で考えるのではなくて、「保留する」という選択肢をつくってあげることです。
「保留する」という選択肢が増えることで、選択すること自体を先回しにすることができます。人に言われたことがあったら、すぐに答えようとするのではなくて、まず保留してみる。そして、自分自身がその問題と向き合える余裕ができたときに決断をすればよいのだと思います。
前述の状況の場合であれば、いったん聞いておいた相手の意見を、自分に余裕ができたときに受け止めてみて、必要なことであれば取り入れればいいし、足を引っ張るようなものであれば真に受けなければいいわけです。
もちろんそう容易く割りきることができない人もいるでしょう。私もそんな一人だったりします。でも、そういう人はそういう人で、いろんな考え方を受け入れることができる能力を持ち合わせているのだと思えばよいのだと思います。そのせいで辛くなることもあるかと思いますが、逆に人の痛みがわかる人だといいかえればどうでしょうか。
心が荒んだ状態で奏でても音に表れるし、その音を聴いてまた心が荒むという悪循環に陥りかねません。本当に好きだったら、いつか戻ってこられるはずですし、そうでなければ自分に新しい道を切り開いてくれるいいきっかけになったと思えばいいわけです。
それは目の前のことから逃げるわけでも、卑怯な行為でもありません。自分自身が本当に壊れてしまう前に、自分のことを防衛するための一つの手段なのだと思います。
音楽は義務感からするものではなく、まず「望み」があって奏でることができるものです。それを見失っているときは、大切な充電期間なのです。
充電を怠っていたら、携帯やスマホもやがて使えなくなってしまうのと同じで、人間にも次に活動をするための充電期間が絶対に必要です。ただボーッと物思いにふけっても、自分の知らなかったことに挑戦してみるでもいい。そうやって頭の掃除をして新しい意識をつくっていけば、また一歩が踏み出せるはずです。
どんなに好きなものであっても、それが義務感になったり、それでプレッシャーを感じ始めると、純粋に楽しむ心を忘れてしまうことも少なくないような気がします。
「初心を大切に」とはよく言うけれど、本当に物事を好きで居続け、前向きにやり続けるためには、そこなのかなぁと最近よく思います。
初めて音が出たときの喜び、指を覚えて初めて譜面を貰ったときの誇らしさ、そんないろんな「初めて」をこれからも見つけていけるようにしていけたら、いつまでもワクワクしながら楽器とも接してあげることができるような気がします。倦怠期もあるかもしれないけれど、いつまでも熱々の恋人同士のように楽器とも音楽とも仲良くいたいものです。

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