からだ全体に意識を向けて効率よく奏でる ~ATレッスン記録~

昨日はBody Thinkingの授業でした。今日のブログはその覚書です。
自分が理解した範疇なので、語弊があったらごめんなさい。
1.効率の良い体の使い方とは?
・体幹に近い方の関節にいかにアプローチできるかが鍵。
 →うっかりすると先端の方に目が行ってしまい、体を縮こめて使ってしまいがち。
・遅筋(赤筋)中心で使っていくこと。
 →遅筋は意識しづらい、使っている感を得るのは速筋(白筋)なので、かなり意識的に使うことが必要。
 →ジストニア発症の原因は速筋の使い過ぎかもしれない。それを治していくためには、部分に意識がいっているところを、プライマリーコントロールで全体の使い方を調整して、そこから本来の細部の使い方をゆっくり覚えていくことが必要。いつものやり方だと、その動きを邪魔する力が強力にはたらくので、それを抑制するdirectionを与え続けていかないといけない。
 【用語解説】
 ★速筋(白筋)
  速筋は筋肉が運動する際、酸素の使用量が少ない筋肉
  無酸素運動であるダッシュやジャンプといった瞬発力が必要な運動に向いている。
  速筋は運動の際に体内の糖をエネルギーとして使用する。
  そのため、持久力を必要とする運動には不向きである。
 ★遅筋(赤筋)
  遅筋は筋肉が運動する際、酸素を使用しながら収縮をする筋肉。
  有酸素運動である水泳やジョギングといった持久力が必要な運動に向いている。
  遅筋は運動の際体内の糖だけでなく、脂肪を燃焼させエネルギーとして使用する。
  そのため、持久力を必要とする運動に向いている。
2.プレスの角度を効率よく変えるには? (トランペット) 
・頭だけでなく、肩甲骨も参加させて、楽器の角度を変えることができると思うこと。
・軸に乗って、頭が本来の高さにあることをお願いし続ける。
・頭を左右に動かすのは第1頸椎と第2頸椎の間。上下に動かすのはAOジョイントのところ。
・どこかに注目すると、その動きができているかを体が確かめにいって、動き自体が大きくなってしまうが、体全体に意識を向けると、全身の協調作用により、楽に吹ける。
 ⇒外側の表面の筋肉の感覚を手放すことで、内側で起こる深層筋のはたらきや内臓の動きに気づくことができるようになる。
3.足の役割が分からないという質問がきたら? (トランペット)
・歩いたりしながら吹いてみることで、「しっかり支えなければならない」といった足の役割に対するthinkingから解放されるかもしれない。
 →本来は足の役割というものはないのかもしれない。
・「いいフォーム」よりも、いつ何が起きてもいいような可動性を与えておくことをしておくと、いいuseができるかもしれない。
4.重い荷物をもって立ち座りをするとき
・体幹だけで立って、手はどこにでも行ける状態にしておいて、必要な筋肉、関節だけで持ち上げるようにする。
・頭の重みがひざの上にのることができれば、立つことができる。
・股関節、ひざ、足首を曲げていけば、座ることができる。
5.ブレスについて
・腹筋を緩めて、勝手に息が入ってくるような状態になってから吸ってみると、たくさん吸える。
・初めのブレスは、肺に残気量がまだあるのと、楽器を構えるときに自然に息が入ってくることもあるので、あまり吸うことはできない。
 →初めに息を吐いてからブレスをとることも得策かもしれない。
・立っているとき、大殿筋の方が使われやすいから使ってしまうけれど、前の方の足の筋肉も使って下半身を統合することで全体のバランスがよくなることもある。
管楽器奏者はつい腹直筋を使う(肋骨と恥骨を近づける)癖がある
 →まさに私はいい例で、緩めようと意識しないとすぐに固めていたことに初めて気づきました。確かにお腹をグーで押されて、跳ね返すんだ!と言われて育ったからな…。吐くときに使うとしても、吸うときには緩めることが必要。改めて、呼吸のしくみをじっくりと考えるいい機会になりました。お腹を緩めて、横隔膜が下がって勝手に息が入ってきたところで、改めて深いブレスをとる。そして腹筋の助けも借りながら空気を上に向かって吐き出す。すると勝手に前に息が出る。これを意識的に習慣付けていきたいものです。

画像

・肋骨から下は柔軟であるべき
 →いつでもシフトチェンジできるような状態にしておく
・座った時は下半身は勝手に緩んでくれるが、立った時は股関節、ひざ、足首に可動性がないことが多い。
 →とにかく股関節を緩めて、足も自分の中に入れてあげる
6.腕の可動性は大きい
・腕は前に大きく動くようにできている
 →その分、腕は外れやすいので、三角筋などがかなり強く固定している。それを解除するような動きを日常から意識する。
・腕の視点を感じて手の先から上げていく
 →腕の長さを感じることができる
7.アクティビティ
私は指揮をみていただきました。豪華メンバーによる合奏で緊張しましたが、腕の長さを感じて、体の軸を意識して手を持ち上げ、音楽の流れに身を任せ、重力を味方につけて振ったら、だんだん打点がハッキリするようになり、合奏の音もそろうようになっていきました。何より腕の自由さにビックリでした。こうやって指揮をふれるように練習していきたいと思います。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。