自分たちの可能性を信じて、互いに高め合っていける部活にするために ~コンクールに向けて考えたいこと~

いよいよ本格的に吹奏楽コンクールのシーズンになってきました。私の勤務している地区も例外ではありません。
吹奏楽コンクールについては賛否両論あると思いますが、私は出るからには目標を高く持たせたいと考えています。参加することに意義があるのは、各国で熾烈な争いをして出ることができるオリンピックだからこその言葉で、やはり出るからには自分たちができる最高の演奏で臨みたいところです。
コンクールが吹奏楽、ましてや音楽のすべてだとは思いませんし、決してコンクール至上主義にはなりたくありません。でも確実に実力を向上させる最高の機会であることは間違いないですし、限られた曲にこれだけ集中して取り組む機会はなかなかないと思うのも確かです。だからこそ、自分たちの限界に挑戦させたいし、自分たちの可能性を信じて頑張らせたいと思います。
そのためには、まずは自分の今の思いを伝えること、そしてメンバー一人ひとりが思っていることをどれだけ自分が受け止められるかなのかなとも思います。そして、その思いを引き上げることができるかなのかなと。全てそこにかかっている気がしてなりません。少なくともそこだけは外さないようにしたいし、何より子どもたちがやってよかったと思えるコンクールにしたいと思っています。
そのためには、風通しのよい部活にしていくことが絶対に必要だと思います。風通しのよい部活にするためには、一人ひとりが思っていることを仲間たちに語りかけることも必要です。一方的に考えを押し付けるのではなくて、その人の人となりを互いに知り合うことで、関係がつくられていきます。そして、思いを受け止めてくれる存在がいることで、安心感が生まれるものです。それが信頼に繋がっていくのではないでしょうか。
子どもたちにとって、自分の思いを語ることは勇気のいることかもしれません。自分をさらけだすことは怖いし、ためらいたくなるかもしれません。でも、音楽にはその人の人となりが表れてくるものです。怖がらずに、誰もが自分らしさを出せる雰囲気づくりをどうしていくか。まずゆっくりじっくり信頼関係を形成することから始めたいところです。
演奏の質は一人ひとりの気持ち次第でいくらでも変わります。自信を無くして諦めモードで奏でるのと、それでも上を目指して頑張ろうとするのでは化け方が全然違います。
音楽は心。
心が演奏に直結していくものです。一人ひとりの気持ちをどう持ち上げていくか。今、自分に一番求められていることのような気がしてなりません。
音楽は言葉にもなります。でも、言葉にして初めて伝わる思いもあるはずです。みんなでつくりあげていく音楽だからこそ、互いに思っていることを言葉にして、互いの思いを理解し合うことができたらと思います。そうやってつくられた音楽はきっと、人に伝わる言葉になると思います。そんな音楽をつくっていきたいと思うのです。
子どもたちにはまだできる力がたくさんあります。それを信じているからこそ頑張らせたいし、後悔はしてほしくないと思います。
また一歩一歩、頑張っていこうと思います。

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