「厳しさ」と「辛さ」「苦しさ」はイコールではない

吹奏楽部のトランペッターbotさん(@Winds_bb)が次のようなツイートをされていました。
正直言うと吹奏楽のせいで辛いこととか悔しいこととかいっぱいある。それでも、それ以上に感動とか幸せとか、言葉では言い表せないような素晴らしいことにたくさん出会える。音楽ってすごいんだよ、本当に何でもできちゃうの!もう一生辞められない!
自分も中高の吹奏楽の思い出を振り返ってみるとまさにこんな感じだったなと思います。
辛いことも悔しいことも今はいい思い出。どうやら嫌なことは忘れていくのが人間というやつなのかもしれません。
でも、できたら生徒たちにはあんまり辛い思い、苦しい思いはさせたくないなと思います。
それは、今は笑って話せることでも、それがトラウマになって音楽から離れていった仲間もいるからです。みんながみんな続けなきゃいけないわけではないけれど、やはり音楽は楽しむものでありたいと思うのです。
確かに何かを追求して上達していくためには、厳しさは必要なものだと思います。でもそれが苦しみや痛みを伴うものであったら、その厳しさは本来必要な厳しさとは違うのかなと思います。
本来必要な厳しさ。
それは、自分自身でやりたいと思ったことのために、諦めずに試行錯誤を続けながら一歩一歩歩んでいく強さをもつことなのかもしれません。
バジル先生が大阪音大でのレッスンで書かれた板書が分かりやすかったので、許可を頂いてPCで図に書き起こしてみました。

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ここにあるように、決めたらやる、その結果を分析して新しいプランを考える。そしてまた決めたらやる…その繰り返しをしていく中で、楽しく、自分の意志で上手くなっていくサイクルをつくっていきたいものです。
確かに、その過程でもしかしたら苦しみ悩む子も出てくるかもしれません。
その時にどれだけ一人一人に寄り添えるか。
今はまだ全然及ばないけれど、ただ甘やかすのではない、そんな優しさを持ち合わせた指導者でありたいと思います。

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「厳しさ」と「辛さ」「苦しさ」はイコールではない” への2件のコメント

  1. 30年以上前の体育会系吹奏楽部(笑)の経験者です。
    辛さとか理不尽さとかを大人になるにつれ、うまく消化できた人は今では笑い話になっています。ですが、そうじゃなかった人もやっぱり居て、OB会の案内出そうにも、思い出したくもないからほっといて欲しいという方もいるのが事実。
    どんなにコンクールで強くても、一緒にやってきたことを思い出したくもないと言われるくらいなら、全然勝てなかったけど必死に練習したよな!って、みんなで集まれる方が遥かに人生は豊かだと、今ひしひしと感じてます。現役の子供たちが将来、こんな思いをしないことを切に願います。

  2. コメントありがとうございます。難しいところですよね。でも、せっかく一緒に頑張った仲間が「もう思い出したくもない」というのはとても残念なことだと思いますし、私も子どもたちが将来「やっていてよかった」と思えるような活動を目指していきたいと思います。

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