いろんな音をつくりだす手段の引き出しを増やしていくこと ~ATレッスン記録~

昨日はBodyThinkingの授業でした。今日のブログはその覚書です。
■トランペットでプレスをする時の腕の使い方
・プレスをするときは、肘を中心に弧を描くように腕を曲げてプレスするだけでなく、肘を持ち上げる動きも使うと楽に行くことがある。これは、トロンボーン奏者にもあてはまるアドバイスである。

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・余計なことを使わないことに慣れてくると、どこを使えばよいか迷ってしまうことがあるが、いろいろ体には可能性があるということを信じて試してみるといい。
・人間の動きは0か100かという二択ではなく、その間にたくさん目盛りがあって、その状況に応じて使い分けられればいい。
■音楽的に表現をするためには
・ATを使おうとしすぎると、時折音楽をすることを忘れてしまうことがある。楽譜に夢をもって、音楽の流れを感じて大胆にやってしまうことが大切。「ATが使えなかった」と自己否定に走るのは本末転倒。
・この曲をどんな曲想で演奏したいか、まず楽器から離れてソルフェージュをしたり、構成を考えたりするようにする。そしてそのためにどこのパワーを使うのか、どこにはいらないのかを考えることで、体の使いからが整理されてくる。
・慎重になってしまいすぎると、息圧が落ちてしまうことがある。ダイナミックにやっても小さな音で吹くことはできると思って吹くといい。まずはどこまで吹くとはずれるのか、経験値を持っておくことも必要かもしれない。子どもは転んでも自転車に乗りたいと思って頑張って練習して乗れるようになるが、大人は転ぶと痛いことを知っている分、恐れてしまいなかなか上達しないのと似ている。
■楽に歩くためには
・スリッパをはいているときのように、足首を止めて歩くとドシドシ足音が鳴るような歩き方になるが、足首を緩めて柔軟に使えるようにすると、楽に、音もほとんどさせずに歩くことができる。体重を乗せていない方の足の脱力を感じてみるといい。
■カラダとココロの関係について
・姿勢のバランスが崩れてしまっている状態がしばらく続いてしまうと、気持ちのバランスが崩れたり、その結果楽器の調子が悪くなることもある。どんなときも、姿勢のバランスを崩す(体を縮める)ことをしてまで行うことはない。気持ちが弱っているときこそ、からだにダメージが起きないようにすること、もし起きてしまっても戻ってくる方法を知っていると戻ることができる。
■頭と脊椎の関係を感じて立つとは?
・頭と脊椎のつなぎ目にあるインナーマッスル(小さな筋肉たち)は、とても繊細に情報を受け取ることができるが、外側の大きな筋肉によって固まってしまうことがある。したがって、表層筋の緊張を緩めていき、脊椎の上に体重が乗っている感覚をつかんでいくようにすると、軸を中心として楽に立つことができる。
自分自身はアーバンの「Beautiful Snow」のテーマ部分を見ていただきました。
息を吸うとき、お腹回りをかためることで安心感を得ているということを今日も言われましたが、先日のプログ先生の「深いブレス」を思い出したら自然とお腹も緩み、息がすんなりと入ってきました。こうやって学んだことをリンクさせて、いろんな音楽をもっと自由に楽しく奏でられるようになりたいなと思いました。
大切なのは、ATも含めて、いろんな音をつくりだす手段の引き出しを増やしていくことだと思います。新しい何かを学んだときに、他の手段が悪になるわけでもありません。そうやって自分の幅を広げていくことを大事にしたいところです。
きつく苦しい練習を積まないと上手くなれないわけでもないし、リラックスして吹くことも悪いことではありません。どうせなら、リラックスして楽に楽しく音楽を自由に奏でられる方法を探究していきたいものです。それは怠けでも甘えでもなく、人間の自然な欲求のように思う。欲求=望みに正直に向き合っていきたいと思います。

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