どんなときも音楽的に奏でることを忘れずに ~Tpレッスン記録~

昨日は、アンソニー・プログ先生のトランペット個人レッスンを受講してきました。主にウォームアップと基礎をみていただきましたが、大変勉強になりました。「頭にメモ」だったので、多少ニュアンスが違うところがあるかもしれませんが、今日のブログでは、その覚え書きをつぶやいていこうと思います。
【ウォームアップ】
自分がふだんやっているものを基にしながら、アドバイスをして下さいました。ウォームアップの時点から、『正しく間違いなくちゃんとやろう』(で内方向に始まる)のではなく『スムーズに美しく音楽的にやろう』で(外向きに)始める」ということが全体を通して言われていたことだと思います。
1.ブレスの練習
深いブレスをとって、楽器の中に吹き込むことを10回ほどやってみる。
この時、ブレスはHoo-とあくびをするような感じで吸うようにする。
サッカーでボールを蹴るときに足を振り上げたり、ゴルフでクラブを振り上げるのと同じように、管楽器でもリラックスして深いブレスをとることは重要だとお話しされていました。
2.マウスピースでのバズイング
①マウスピースは利き手と反対の手で、先端を親指と人差し指だけでもち、余計な圧力がかからないようにする。
②楽に息が流れていることを意識して、真ん中のFあたりの音をまずロングトーン
③Fを中心にゆっくり音を「ソファソラソ」くらい変えてみる。あくまで楽に唇に負担がかからないように吹く。
3.音出し
①真ん中のFの音をロングトーン
②次のような譜例で、できるだけ負担がかからないように、楽に音出しをする。(下のB♭まで)

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4.スタンプの教本3番
①深いブレスをする。
②正確さよりも、美しい音で、音楽的に吹く。楽に吹く。
③下の音が上ずらないように気を付ける。
→後でアーバンのBeautiful Snowのテーマを見ていただいたのですが、それを吹いている時のように、音楽的に奏でることを意識してスタンプもやってみなさいと言われました。
この後、アーバン2巻にあるメロディー集や、チコヴィッツの「フロースタディ」などを音楽的に演奏する練習を挟むといいというお話でした。
【リップスラー】
アーバン:スラーの練習22番
①深いブレスをする。
②上の音に向かおうとしない。
③下の音を鳴らして、ボールが弾む感じで上の音が自然に鳴る感じで吹く(Too-eeという感じ)。
④上手くいかなくても正しいアプローチでやっていく。そのうち身に付くようになる。
【タンギング】
アーバン:Beautiful Snow Var.I
①深いブレスをする。
②まずはスラーで吹いてみる。
③全てが均等に鳴るように息を楽に流しながらタンギングをして演奏する。
【初心者の教え方】
個人的には初心者を教えた経験はあまりないのだけど、恐らく、何より第一に、楽しみを持たせる事。音楽の楽しさと、上達による楽しみを与えてあげる事。第二に、自然でリラックスした方法で始めさせてあげる事。
今回のレッスンで、「正しさ正確さを求めるよりも、自分の中に音楽があって、それをいかに美しく響かせるかを意識すること」の大切さを改めて教えられた気がします。
それは曲を吹くときだけでなく、ウォームアップの段階から意識することが大切。ウォームアップが機械化されることなく、常に音楽的であることなのだと思います。
とてもやさしくて、誉め上手で、楽しくて面白い先生でした。プログ先生、通訳をしてくださった高垣智さん、本当にありがとうございました!
この学びを活かして、これからも楽しくトランペットと付き合っていきたいと思います。

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