本当の楽しさとは? ~厳しさと楽しさは共存できるもの~

ジュリア・キャメロンの「The Artist’s way」という本に、次のような記述があります。
忘れないでほしい。創作活動というのはプロセスのことだ。プロセスは楽しいものでなくてはならない。
たとえ部活動であっても、音楽をつくり出すことには変わりはありません。だからこそ、そのプロセスは楽しいものであるべきだし、苦しみ抜いて勝ち取るものではないような気がします。
音楽を奏でる上で、本番で最高のパフォーマンスができることが目標なわけですが、そのプロセスの中で何をつかんで育っていくかということもまた大きな目標だったりもすると思います。
そして、そのプロセスが楽しいから、また次の本番が楽しみになるものだったりするような気がします。自分自身も、その繰り返しで今まできているのかもしれません。そこには、funだけではなく、interestingの面白さ、楽しさがそこにはあるように思います。
確かに教育の場での音楽となると、辛いことや苦しいことが皆無なわけではありません。それを乗り越えてこそという考えも一理あるのかもしれません。
でもやっぱり苦行に耐えてこそ、という考え方には自分は抵抗があります。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、厳しくても、それを辛さや苦しさにするのではなく、心から楽しめるような雰囲気づくりをしたいと思うからです。
なぜなら、厳しさと楽しさは共存できるものだと思うからです。
自分が本当に望むことであれば、どんなに厳しいことでも、少しずつ望みに近づいていく自分に気づく度に喜びや楽しみを感じるもののように思います。
目の前にあるものをどう喜びや楽しみに変えることができるか。それだけで心穏やかに奏でられるような気がします。
私が好きなゲーテの言葉に次のようなものがあります。
一番幸福な人は? 他人の手がらを感じることができて、他人の楽しみを自分の楽しみのように喜べる人。
少し話はずれてしまうかもしれませんが、音楽を奏で、人を喜ばせたり、楽しませたりることが自分の楽しみだと感じることができる人は、そのために自分も心から音楽を楽しんで奏でられる人のように思います。
そして、目の前にあるものを自分の楽しみに変えることができる人は、音楽に対しても前向きに取り組むことができる人のように思います。
自分も、他人と比較することなく、自分が心から楽しいと思える音楽を、子どもたちと一緒につくっていきたいものです。

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