これから奏でようとする音楽を「どう話すか」を考えること

音楽を奏でることは、言葉を話すことと似ていると思うことがあります。
句読点のない朗読が聞きづらいのと同じで、ブレスの間のない音楽は不自然なものです。
でも、語尾が聞こえなかったら主張が伝わらないのと同じで、ブレスの前の音が極端に短くなるのも不自然に聞こえます。
これから奏でる音楽を「どう話すのか」考えられるといいのかもしれない、そんな風に最近考えるようになりました。
声楽の方からしたら当たり前のことかもしれませんが、管楽器を吹いていると、この「話すのか」という視点はとても大切なものだと思います。
新しい譜面などだと特に、つい目の前の一つ一つの音符を追いかけすぎて、フレーズを歌い上げるということを忘れてしまうことがあります。そうすると、結果として一つ一つの音符を大事にできていない演奏になってしまいがちです。
すべての音符に歌詞をつけろ、とまでは思いませんが、歌詞をつけて歌ってみると、だいぶフレーズの取り方は自然なものになっていく気がします。
音楽も言葉も人に想いを伝える手段の一つに代わりありません。だからこそ、歌詞のない音楽でも、無い言葉をどう語るか考えて奏でることは大切だと思います。
自然に、聞き取りやすく心地よい音楽という言葉を発していけるように、子どもたちと頑張りたいと思います。

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