今日は、3学期に入ってからBody Thinkingの授業で学習した「脚と軸」について、自分の思考整理のためにまとめておきたいと思います。
■脚と軸
◎骨盤
・骨盤は大小のボールを重ねた形をしている。
・横隔膜が下がっていくと、腸がボールの中に入っていく。そこの後ろに骨盤底筋群がある。
◎大腿骨
・大腿骨は一回外側にいってから内側に入ってくるようについている。
→大腿骨がまっすぐ下りていると考えると全体が固まって歩きにくくなるし、呼吸もしにくくなる。
・筋肉が付着している突出部を大転子といい、大腿深筋の多くが付着している。
◎骨盤と大腿骨の関係
・大腿骨と骨盤の接するところは球状になっている。これにより、いろんな動きができる。
(1) 股関節における大腿骨の動き
屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋
(2) 股関節における骨盤の動き
屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋
(3) 膝関節における頸骨、腓骨の動き
屈曲、伸展、外旋(、内旋?)
■股関節
◎股関節
・脚と骨盤がつながっているところが股関節である。
・肩関節は、骨の球の1/3くらいをカバーしており可動域も広いが、股関節は、骨の球の2/3くらいをカバーしており、体重を支えるという意味合いが大きい。
◎深層外旋六筋(deep six)
骨盤を支え、大腿の外旋に作用する筋肉。
・梨状筋: 大腿の外旋、外転、屈曲
・大腿方形筋: 大腿の外旋、骨盤の伸展、内旋
・外閉鎖筋: 大腿骨を外旋、屈曲、外転
・内閉鎖筋: 大腿の外転、外旋、屈曲、骨盤の伸展、内旋、屈曲
・上双子筋、下双子筋: 股関節の外旋、内転、伸展(内閉鎖筋の補助)
◎大腰筋、小腰筋、腸骨筋
・大腰筋: 股関節の屈曲、外旋(、内転の補助)
大腿を固定した状態で片側が収縮すると、体幹を同側に曲げる
仰臥位で両側が収縮すると体幹を引き起こす。
・小腰筋: 体幹の若干の屈曲
・腸骨筋: 大腰筋による股関節の屈曲と同じような作用をする
◎大殿筋、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋
・大殿筋: 筋全体…股関節の伸展、外旋、股関節の安定化
上部の筋束…股関節の外転
下部の筋束…股関節の内転
・中殿筋、小殿筋: 筋全体…股関節の外転、骨盤の安定化
上部の筋束…股関節の屈曲、内旋
下部の筋束…股関節の伸展、外旋
・大腿筋膜張筋: 大腿筋膜の緊張、股関節の外転、屈曲、内旋
■脚の屈曲と伸展
◎大腿四頭筋
膝関節の伸展に関する筋肉群。収縮することで、膝より先を持ち上げることができる。
・内側広筋: 膝関節の伸展
・中間広筋: 膝関節の伸展
・外側広筋: 膝関節の伸展
・大腿直筋: 股関節の屈曲、膝関節の伸展
◎ハムストリングス
前屈したときに張る筋肉。股関節伸展と膝関節の屈曲に関わる。
・大腿二頭筋: 膝関節の屈曲、外旋、股関節の伸展、骨盤の安定化
・半膜様筋: 股関節の伸展、骨盤の安定化、膝関節の屈曲、内旋
・半腱様筋: 膝関節の屈曲、内旋、股関節の伸展、骨盤の安定化
◎内転筋
内股にある筋肉。脚を寄せるなどのはたらき。股関節の内転に関わる。
・大内転筋: 膝関節の内転、外旋、わずかな屈曲、骨盤の安定化
・長内転筋、短内転筋: 股関節の内転、屈曲(70°までの屈曲位)、伸展(80°以上の屈曲位)、骨盤の安定化
・恥骨筋: 股関節の内転、外旋、わずかな屈曲、骨盤の安定化
・縫工筋: 人体で最も長い筋肉。大腿骨の屈曲、外旋、外転、脛骨を屈曲、内旋する。
・薄筋: 股関節の内転、屈曲、膝関節の屈曲、内旋
【参考文献】
・「動きの解剖学」 科学新聞社
・「プロメテウス解剖学コアアトラス 第2版」 医学書院
【画像出典】
・http://sotai.info/swfu/d/s-kotsuban_male_vs_female_pelvis.png
・http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/Rauber-Kopsch/band1/png200/313-315.png
・http://livedoor.blogimg.jp/mid23/imgs/c/8/c89ec6b2.jpg
・http://www.know-dt.com/wp-content/uploads/2014/08/quadri03.jpg
・http://muscle-guide.info/wp-content/uploads/2015/02/83n838083X83.jpg
・http://www.i-muscle.net/hjoint1/image/adduction01.jpg
脚と軸のはなし ~ATレッスン記録~
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