「ワクワク大作戦」から学ぶこと ~青学大 原晋監督の取り組みから~

昨日は母校である青山学院大学の箱根駅伝初優勝に仲間たちと大盛り上がりの一日となりました。新聞各紙も一斉に監督の原晋監督のこれまでの取り組みや選手の声を報道していましたが、この中で改めて監督のチーム育成力と指導のスタンス、そして「ワクワク大作戦」には学ぶところが多いなと思いました。
原監督は期待されて入った実業団で若いうちに故障して引退し、その後は営業マンとして数々の実績を積まれてきた方です。その経験を活かして実行されたこととして、どの分野でも大事だなと思うことがいくつもありました。
①生活のリズムを整え、乱れた生活習慣を正すこと
何をするにも体力と気力は大切です。生活が乱れると当然のことながら体力的にも負担がきますし、結果として精神的に参ってしまうこともあります。精神疾患の治療として睡眠習慣、食習慣をまず規則正しいものに改善していくということがあげられます。それほど、生活習慣を見直すことは大切なことですし、自ら奥様と寮に住み込んでそれを実践された監督の半端ない想いはすごいことだなと思いました。
②明確な目標設定と定期的な振り返りをしていくこと
明確な目標がなく、それに到達するための方法を知らないまま、ただがむしゃらに努力を続けるのは難しいことです。高い目標があって、それを達成するために必要なことが分かっていて、それを一つずつクリアしていけていることを実感できるしくみをつくっていくことはとても大切なことです。頑張った結果の「見える化」はやる気にもつながりますし、自信にもつながるものです。ただ目標を立てるだけでは、途中で不安になったり、疑心暗鬼になってしまったりして、努力を続けられなくなることもあるでしょう。「できるようになった」ことが自覚できてはじめて前に進んでいく勇気も出てくると思いますし、「できなかった」ことをどうすれば改善できるか軌道修正をすることで確実さも生まれてくると思います。そういう意味で、全員の目標を壁に貼りつけ、定期的に点検するという取り組みは大変意味のあることだと思いました。
③選手一人ひとりの良さ、学校やチームの雰囲気を尊重にしながら、弱点さえも長所に変えること
自分のやり方を一方的に押し付けるのではなくて、一人ひとりの個性やカラーを活かしながら、それを伸ばしていくように指導していくというのは、非常に高いコーチング力だなと思いました。これこそ自分のことも人のこともよく観ていないとできないことです。よく観ているからこそ気づきがあります。そして自らも学ぶ姿勢があるから引き出しも増えていって、その気づきを活かすアドバイスができます。その結果、できるようになるから嬉しくなってもっとやりたいと思うようになるもののような気がします。そうやって一人一人の「欲求」を引き出し、伸ばしていけるようなコーチ力のある人になりたいなと改めて思いました。
優れた指導者というのは、もちろんその分野に精通している必要はあるかもしれませんが、それ以上に一人ひとりのことをよく観て、気づいて、それぞれが自ら動けるようにサポートできる、マネジメント力を備えた人だと思います。もちろん元々そうしたことに長けている人もいるかもしれませんが、意識をそこに向けることで誰でも開花させるチャンスが与えられているのだと思います。そのチャンスをつかめるかどうかは自分次第なのかなと。
自分は何を目指していて、そのためにできることは何であるのか。
「ワクワク大作戦」を真似するようでなんですが、私は、子どもたちがワクワクするような授業をしたいと思うし、お客様がワクワクするような演奏をつくっていきたいと思います。そのために今できることは、視野を広げていろんなところに学びに行くこと、それを還元する方法を考えること、そして子どもたち一人ひとりとじっくり向き合うことなのかなと思います。
母校の活躍から学んだことをこの一年活かしていけるように頑張っていこうと思います。
「ワクワク大作戦」から学ぶこと② へ続く

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