冷静と情熱のバランスを保って音楽を届けること ~独りよがりにならないために~

音楽を表現するには、自分の気持ちをぶつけていくことも必要なことです。
でもそれは決して自分の気持ちを押し付けるものであってもいけません。
想いが強ければ強いほど、一歩下がって冷静になること。そして、受け止める相手の気持ちを想像してみること。気持ちの押し売りになっていないか考えてみること。そういうことが必要なのではないでしょうか。
「分かって欲しい」という強い願いが心に響く演奏につながることもあります。しかし、気持ちの押し売りになってしまった演奏ばかりでも聴き手は疲れてしまいます。
音楽はコミュニケーション。
だからこそ、自己満足で終わらせず、聴き手にも満足して頂くためにどうすればよいかを想像することも大切なことです。
例えば悪いと思ったことをしたら、相手に謝ることは当然のことだけれど、その奥底に「許して欲しい」という願望が潜んでいたとするならば、「ごめんなさい」「すみません」という言葉には歪みが生じてしまいます。もし本当に「許して欲しい」と願うならば、言葉だけで終わらせることなく、時間をかけてゆっくり自分自身の行動で償っていくことが必要になってくるかと思います。
どうしても伝えたい、心の奥底から込み上げてくる想いを、どのように音楽にのせて聴き手の心に届けるか。
もちろん熱気も必要です。ただ、そこに冷静さも兼ね備えていなければ、一方通行な演奏で終わってしまいます。
共に奏でる仲間がいて、聴いてくださる聴衆がいる。
そのことを忘れずに想いを届けていきたいものです。
(Twitterまとめ)

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。