楽器も体の一部として全部大事にする ~ATレッスン記録~

昨日は約一ヶ月ぶりにバジル先生のATレッスンを受けてきました。
ここのところ、トランペットの方が増えてきたそうで、何だか嬉しい限りです。
そして今回も、いろんなことを学ぶことができてたくさん充電できた2時間でした。
そして改めて「自分にミスを許す根性」という自分に優しさをもって、楽器や音楽と一体化できるといいなぁと思いました。
今日のブログではレッスンのまとめをつぶやいていきたいと思います。
○音の跳躍が上手くいかない(Tuba)

・「とりあえず音は出なくていいから、(上の音に上がる時に)クレッシェンドすることとと、一瞬間を開けてタンギングする」ことを優先してみる。
・音域が分かるのだったら、思い切って奏法を音域ごとに変えてしまうといい。

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・いい感じの音を出すためにはいろんな動きが必要だったりする。
 →やっていく中でだんだん修練されて動きが少なくなっていく。巨匠と呼ばれる人がほとんど動かないからといって、はじめからそれを真似してしまうのは危険。
・流す息自体を止める時に、上半身をどのように使っているのかを観察する。
○曲の盛り上がりと共に気持ちも高揚しすぎて上手く吹けない(Trp)
・ドキドキしていても、オーケストラを見回して、いろんなしがらみを諦め、手放して奏でる。
・譜面を見ないで、音楽のエネルギーをすべて自分に流し入れて、一体化する。
・曲とオーケストラの一部になって、そのまま吹いてみる。
○基礎練で一つのフレーズを一息でやろうとする時に喉辺りに力が入ってしまう(Trp)
・音域ごとにタンギングを変えてあげる。
 →同じ質の結果を出すためになら、方法を変えても良い。結果出すためならどんな手段も使う。
 →低音域はトトトト…、高音域はトットットットッのように少し息圧が高まったような感じのタンギングを使ってみる。
○フレージングが上手くいかない(Trp)
音楽は「聴衆込みの空間芸術」である。
 →リラックスして、聴衆を見回してから吹き始めてみる。
・「姿勢を良くする」と思うばかりに胸の辺りに力が入ってしまっている。
 →「吹くために胸をゆるめる」と考えて吹いてみる。自分では「自由すぎて怖い」と思うくらいに。
・音域によって、息が漏れなくなるまで唇をマウスピースにぺっとり密着させる。
 →状況に応じて楽器の向きを変えてみたり、プレスを強めてみたりする。

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・低音を吹く時に「下顎をゆるめる」と考えるのではなく、「息を吹き込む」と考えてあげるといいかもしれない。
・トランペットの人は奏法が開花すると、ヴィブラートがかかってくる
 →だんだん歌に近づいてくるのではないか。
○レッスン業と演奏活動の両立について(Vc)
・先生は「解消屋さん」ではないから、「こういう風に歩んでいくんだよ」ということを示すことはしても、最後までやってあげることはしない。
・生徒が自分からやりたいと思ってやり始めたら、先生は特別にやることはない。
・人の可能性は無限大。化学変化のようなものだから爆発的に変化することもあるだろうし、相性もあるからうまくいかないこともある。
 →自分にとってマイナスの影響をもたらす人とはできるだけ関わらないようにする。
○チェロの演奏について(Vc)
・チェロと自分で一つのものととらえる
 →チェロも自分の身体の一部として、自分のこともチェロのことも全部大切にする。
○タンギングが続くと音が抜けてしまう(Trp)
・唇をマウスピースの内部にぺっとりつけるイメージで、一音一音ベストな状態を探りながら吹いてみる。
 →音によって自由に動いていい。
・一回一回「吹き方を知らない」奏法というプランを立ててやってみる。
 →知らないからこそ、一つ一つの音をどのように吹けばいい状況で鳴らせるかが分かってくる
・指は音が変わる前に動かし終わるようにする。
○全体を通して
・「自分にミスを許す根性」という結果として自分に優しいプランで練習していく。
・「練習する≠ちゃんとする」
 →きちんと吹かなければいけない、完璧にやらなければいけないという思いのあまり、自分を苦しめ、追い込んでしまうと逆効果。少し適当に吹くくらいがちょうどよい。
上記にあるように、懸案事項だった「タンギングが続くと音が抜けてしまう」ということも、「胸をゆるめて、マウスピースを唇にぺっとりつけて、一音一音ベストなポイントを探りながら吹く」「”吹き方を知らない”奏法というプランでやってみる」ということで、少し道が開けてきた気がします。
また、「音楽は聴衆込みの空間芸術」「自分にミスを許す根性」「練習する≠ちゃんとする」「楽器も体の一部だと思って自分も楽器も全部大切にする」など、音楽に触れていく上で大切な考え方にも気づくことができ、充実した時間になりました。ありがとうございました!

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